7月12日、株式会社世界がNFTのECサイト、及びオークションサイトである「簡単NFT」
をリリースすることが明らかになった。同サービスではサイトの管理者がNFTの発行体となり、プラットフォーム上で独自のNFTを販売できる。
簡単NFTの最大の特徴は、MetaMask(以下、メタマスク)に登録しなくても決済できる点だ。登録や設定などの手間が省けるため、NFT初心者が利用しやすいプラットフォームとなっている。決済方法には、現金、もしくはクレジット決済が採用されている。
メタマスクとは、Ethereum(ETH:以下、イーサリアム)や、イーサリアムと互換性を持つ暗号資産を保管できる暗号通貨ウォレットだ。パソコンの場合、Google Chrome(グーグル・クローム)などのWebブラウザから利用し、スマートフォンの場合はアプリをインストールして利用する。
一般的にECサイトなどでアカウント登録を行う際、メールアドレスを入力してパスワードを発行することがほとんどだが、メタマスクではパスワードだけでなく、秘密鍵(プレイベートキー)や、パスフレーズなど、複数の情報を扱う必要がある。
そのため、NFTを購入したくてもメタマスクの登録・管理が複雑なため、なかなか手が出せない人も多くいる。そのような方々の需要に応える形で生まれたのが簡単NFTというわけだ。
また、ユーザーの秘密鍵を保有する必要がないため、サイトの運営者にとってもメタマスクの利用によって生じる管理業務の手間が省けるメリットがある。
今回、簡単NFTをリリースした株式会社世界は、ブロックチェーン開発事業や、多国間不動産トランザクション事業、証券デジタル化事業などの幅広い事業を展開している企業だ。
同社は6月に、既存のECサイトとオークションサイトに連携できるNFT発行システム「Appraisal NFT(アプレイザルNFT)」をリリースした。同サービスでは、商品や作品ごとにNFTを発行でき、鑑定書などの証明書も併せて発行できる。Appraisal NFTと簡単NFTの両サービスの向上を図ることで、ユーザーが利用しやすいプラットフォームの実現を目指している。
システム導入のターゲットは以下の通りだ。
- 全国アーティスト
- アートギャラリー
- 美術展
- 百貨店
- 公民館展示会会場
- 大学
- 行政
- アーティスト個展
利用料金は、納品型と協業成果報酬型の契約形態によって異なる。詳細情報や最新ニュースは、公式ページから確認してほしい。
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