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広告枠をNFT化して売買できるプラットフォーム「Kaleido」が登場、仮想通貨系メディア3社が実証実験を行う

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仮想通貨系メディアの3社が、各メディアの広告枠をNFTとして販売する実証実験を行うと発表した。実験を行うメディアは以下の通りだ。

  • 株式会社CoinPostが運営するメディア「CoinPost」
  • 株式会社OESIRが運営するメディア「dAppsMarket」
  • 株式会社ロクブンノニが運営するメディア「CRYPTTIMES」

NFTの販売方法としては、各メディアが選定したページ内や記事下部に広告を出稿する権利をNFTとしてオークション形式で出品する。そして落札した広告主の広告が2021年10月から掲載される予定だ。

NFT化された広告枠はNFTマーケットプレイスの「Kaleido」にてPolygon(ポリゴン、旧Matic Network)のMATIC通貨を使用して販売されるという。Kaleidoとは、NFT化された広告枠の出品・入稿・審査・売買を行うためのNFTマーケットプレイスである。今回の実証実験のために、Bridges,Inc.が中心となってβ版が開発された。

Kaleido上の取引や支払いは、全てスマートコントラクト上にて行われる。そして審査が完了した広告内容は、自動的に設定された枠に表示されるシステムになっている。

Kaleidoのエコシステムの流れは、大まかに以下の通りだ。

  1. 広告枠をNFT化
  2. 購入希望者から入札を受け付ける
  3. 落札者が決定
  4. 落札者の広告をメディアに入稿・掲載
  5. スマートコントラクトにより決済が行われ、メディア側に収益が還元される

広告枠NFTの販売スケジュールは、以下の通りである。

入札開始9/22
販売期間9/22~9/28
広告入稿期間9/28~9/30
広告掲載開始10/1~10/31

仮想通貨系メディアCoinPostの発表記事によれば、今回の実証実験では以下の3つのポイントを検証するという(以下参照|参照元はこちら)。

① 広告枠の収益性の向上

現在の広告取引は、広告代理店とメディアの間で行われている。取引には多くの人が関与しており、デジタル化や分散化がまだまだ遅れていると言える。この分野にNFTのスマートコントラクト技術を活用することで、広告取引にかかる人員の削減やキャッシュフローの改善が見られるかを検証する。

② 新しい体験価値創出の可能性

最近は世界的にNFTブームが巻き起こっており、高額で落札される事例も多い。今回の「広告枠がNFTとして販売される」というのは世界でもかなり珍しい事例である。

従来の広告枠は、PVやクリック数で評価され、それ自体は変えの利くものであった。一方、今回のものはそれ自体が唯一無二の価値があるため、今までの広告とは向き合い方が変わる可能性がある。

そこで、NFTの持つ唯一無二の価値が広告にどのような体験・価値を付与するのかを検証する。

③ 広告枠NFTの二次流通

広告枠はNFTとして販売されるため、二次販売も可能だ。掲載された広告が話題になることで枠の価値が上昇することも考えられる。そしてその広告枠のNFTが二次流通することで、メディアの新たなマネタイズ手段になることが期待できる。

広告枠をNFT化して販売するという事例は、世界でもまれに見る試みだ。

ネット社会が浸透した現代では、ネット記事やYouTube動画、スマホゲームアプリなど、あらゆる領域に広告が掲載されている。しかし広告掲載は有人で取引されており、未だにデジタル化が進んでいない分野でもある。

今回の実証実験は広告業界の新たな可能性を探るためのものであり、非常に興味深い。広告枠というNFTの新たな形により、広告のあり方自体が変わる日もそう遠くはないかもしれない。

コインチェック

参考URL:

https://about.kaleidodao.org/9819619e6aa14659a043ab88f6e9c8ab

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