ブロックチェーン企業のEnjin(以下、エンジン)が「MyFirstNFT(マイ・ファースト・NFT-初めてのNFT)」と呼ばれるマーケティングキャンペーンの一環で、5万にも及ぶ独自のNFTを無料配布したことが話題となった。
今回の企画では、ランダムに選ばれたユーザーに対して、NFT化されたデジタルアート作品が無料配布された。また、ハッシュタグ「#MyFirstNFT」を使用してキャンペーンの拡散を行ったユーザーに対して、抽選で50$分のENJ(以下、エンジンコイン)が贈られた。
デジタル広告やSNS投稿に掲載されているQRコードを読み込むと、アプリのダウンロード画面が表示される。ダウンロードが完了した後にもう一度QRコードをスキャンすると、エンジンが提供しているブロックチェーン「JumpNet(以下、ジャンプネット)」上でNFTを受け取れる仕組みだ。
同プロジェクトの目的は、誰でも入手可能なNFTを配布し、エンジンのエコシステム拡大を促進することであった。結果的に、わずか48時間以内で50万ものNFTが配布され、3万8千にも及ぶアプリの新規ユーザを獲得した。
エンジンのCEOであるMaxim Blagov(マキシム・ブラゴフ)は、今回の取り組みに対して、以下のように述べる。
「NFTとブロックチェーンはマーケティング業界にとって革新的な技術だ。実施が簡単なだけでなく、低コストでデジタルを利用したキャンペーンを行える。NFTを利用したマーケティングは、新規顧客の獲得を目指している企業にとって、大きな一歩となるだろう。」
2009年に設立したエンジンは、シンガポールに本社を構えるブロックチェーンエコシステムの開発会社である。ブロックチェーン技術を利用したプラットフォームや、ウォレット、マーケットプレイスなどのサービスを展開している。
Microsoft(マイクロソフト)やSamsung(サムスン)といった大企業とも連携しており、注目を集めている企業だ。
4月にローンチしたブロックチェーンプラットフォームのジャンプネットは、ガス代(手数料)無料でNFTを発行できる。さらに、環境へ配慮したNFTであり、NFT業界で多くのユーザーに利用されているEthereum(イーサリアム)と比べ、エネルギー使用量が99.99%少ない。
今回のマーケティングキャンペーンによって、より多くのユーザーを獲得したエンジンであるが、今後どのようなサービスを展開していくのか注目していきたい。
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参考URL:
https://enjin.io/blog/jumpnet-launch
https://coinmarketcap.com/ja/headlines/news/enjin-completes-50000-nft-airdrop/