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【証券アナリスト監修】NFTを評価するポイントと具体的な調査手順 ~ 分析に役立つツールも公開 ~

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2021年の春頃からのNFTブームにより、ここ1年で急速に拡大しているNFT市場。当初は価値基準が曖昧であったが、NFT銘柄の数は増えるなかで、売れ筋となるNFTの傾向も見えてきた。

今後、NFTへの投資を考えている方のためにも、この記事ではNFTのヒットコレクションの解説と、NFTを評価するポイントおよびその具体的な調査手順について紹介したい。

執筆者プロフィール

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプションを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。あおぞら銀行でMBS投資業務に従事。三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワード、オプショントレーダー、Coincheckでの仮想通貨トレーディングとトレーダーを経験し、その後NYブロックチェーン関連のVCに所属しCWC株式会社を設立。
【保有資格】証券アナリスト

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目次

現状のNFT、メタバース市場の特徴

まずは、NFTの現状とメタバース市場の特徴について解説していく。

現在、NFTマーケットプレイスは「OpenSea」の一極集中となっている。OpenSeaとは、2017年12月にサービスを開始したアメリカ・ニューヨークの世界最大規模のNFTマーケットプレイスだ。

NFTコレクションにおいては、2017年にLarva Labsにより発行されたNFTの元祖ともされる「CryptoPunks」と、2021年より販売が開始された特徴的な猿の絵柄のアート系NFTコレクション「BAYC」が特に人気を集めている。

CryptoPunks

CryptoPunks

BAYC

BAYC

メタバースに関しては制作中のものが多く、まだまだこれからだが、GameFiの中で注目されているのが、「Axie」と呼ばれるモンスターを集め、戦わせる対戦ゲーム「Axie Infinity」だ。

Axie Infinity

Axie Infinityにはルナーシアと呼ばれるメタバースが存在し、その土地はNFTとして販売されている。

NFTやメタバース銘柄を正しく評価するポイント

ここでは、NFTやメタバース銘柄を正しく評価する為の下記の評価ポイントについて解説する。

  1. 希少性
  2. コミュニティによる支持
  3. トレードの頻度(が高い)
  4. プロジェクトのコンセプト
  5. コレクティブ要素

①希少性

CryptoPunksが人気な理由として、「初期のNFTプロジェクト」であり、希少性が高いことが挙げられる。

CryptoPunksのイラストは当初は無料で配布していたが、NFTが徐々に流行していくに連れて初期のNFTという理由で希少性が高まり、人気が増していった。

ユーザーにとって、NFTの価値がより高かったり、希少であればあるほど、それがもたらす社会的ステータスも高くなる。

つまり、希少性は、NFTやメタバース銘柄を見極める大きな指標であると言えるだろう。

②コミュニティによる支持

BAYCが人気な理由として、NFT自体が会員証としても機能し、会員限定の特典などにアクセスすることができるということがある。

BAYCを購入すると、専用のNFTショップにアクセスできるようになり、そこでしか流通していないNFTを購入することが出来るほか、ディスコードのサーバーに招待され、同じイラストを購入した仲間と情報交換をすることが可能となる。

つまり、BAYCを所持しているだけで、そのコミュニティの一員となれるわけだ。

こういったコミュニティの支持および付加価値が、BAYCを人気NFTにならしめた理由の一つだと言えるだろう。

③トレードの頻度

トレード、つまり売買の頻度が高ければ高いほど、そのコレクション市場は活発であると言え、その価値がさらに上昇することが見込まれる。

このことから、NFTのトレードの頻度が高いかどうかも、銘柄を見極める上で重要な要素となる。

④プロジェクトのコンセプト

BAYCは、主催側が「類人猿向け沼地クラブ(a swamp club for apes)」と表現するように、みんなで類人猿になって一緒に楽しもうというコンセプトを掲げたオープンなクラブだ。

NFT作品が急増している中、他者との差別化を図れるユニークなコンセプトの有無は、今後、重要な判断ポイントとなってくるだろう。

⑤コレクティブ要素

NFTで現在流行っているコレクションは、収集することを目的としているものが大半である。

「NBA Top Shot」では、Showcase機能を用いてコレクションを作成し、自分のプロフィールページに表示できるツールを提供している。

人間には元々収集癖があるため、NFTを集めることで、自身のキャリアの証明になる、または、他者との違いを表現できるかという点も大きな評価ポイントとなっている。

分析に役立つツールと活用法

次に、NFT分析に役立つツールを紹介する。

Dapp Radar(https://dappradar.com/

Dapp Radar

「DappRadar」は、NFTを含めた相互的なデータの入手が可能なツールだ。

DappRadarで入手が可能なNFTの関連データは、下記の通りだ。

  1. TOP COLLECTIONS(取引高のランキング)
    • →15分、30分、1時間、24時間、7日間、30日間、全期間
  2. TOP SALES(集計期間で最高値の個別NFT銘柄のランキング)
    • →15分、30分、1時間、24時間、7日間、30日間、全期間
  3. MARKETPLACES(NFTマーケットプレイスの取引高ランキング)
    • →1時間、24時間、7日間、30日間、全期間
  4. Fractional NFTs(所有権分割タイプのNFTの取引高ランキング)
    • →1時間、24時間、7日間、30日間、全期間

このように、DappRadarでは、NFTに関する幅広い情報を網羅できるため、取引の流れを正確に把握できる。 

Crypto Slam!(https://cryptoslam.io/

CryptoSlam

「CryptoSlam」では、NFT取引に関する様々なデータをリアルタイムで閲覧できる。

CryptoSlamの詳細なサイトの構成は、下記の通りだ。

  1. 全体のセールスボリュームランキング(24時間、7日間、30日間)
  2. グローバルインデックス別セールスボリュームランキング(24時間)
  3. ブロックチェーン別セールスボリュームランキング(24時間)
  4. FANトークン別セールスボリュームランキング(24時間)
  5. NFTコレクション別セールスボリュームランキング(24時間)

また、下記のような詳細の情報入手が可能だ。

  1. 取引量
  2. 24時間変化
  3. 買い手数
  4. トランザクション数
  5. 価格
  6. 売り手と買い手の情報

CryptoSlamは他のツールと違い、NFTがいつどのくらいミントされたのかも分かるため、細かいデータ確認が可能であり、そのプロジェクトの盛り上がりも確認できる。

NFT・メタバース市場の具体的な調査手順

ここでは、前項で紹介した分析サイトを用いて、NFTおよびメタバース市場の具体的な調査手順を紹介する。

①まず、前項のサイトで、売れているコレクションをチェックする

今回は、CryptoSlamで提供されている、「全体のセールスボリュームランキング」において上位に位置しているBAYCコレクションを例に解説を行っていく。

②次に、BAYCコレクションの中で売れている銘柄のポイントを抽出する

抽出する基準としては、アイテムなどの共通項は何かということ、また、有名人使用アイテムとの類似性はあるかなどに注目するとよい。

BAYCコレクションにおけるアイテムなどの共通項には、下記のようなものがあった。

メガネあり、帽子、洋服(ジャケット、タートルネック)

また、有名人が使用しているアイテムとの類似性はあるかについては、下記にいくつか、世界的に有名なセレブが所有しているBAYCを紹介する。

ステファン・カリー(NBA選手)

スヌープ・ドッグ(ラッパー)

エミネム(ラッパー)

有名人使用アイテムには、ジャケットや帽子、ネックレスなどが見られた。

アイテムの共通項と、有名人使用アイテムとの類似性の両方を加味して考察した場合、帽子およびジャケットを身につけているBAYCが、比較的よく売れているという仮定を立てることができる。

③最後に、現在OpenSeaにおいて販売されているBAYCの中から、②の条件に適合するものをピックアップしていく

このように、コレクションの中で売れている銘柄のポイントを抽出し、そのポイントを基準としてNFTをピックアップしていくことで、銘柄を比較的正しく見極めることが可能である。

また、有名人の使用アイテムや、希少性の高いアイテムなどをチェックしておくことも、NFT銘柄を選択する際、必要不可欠となってくるだろう。

前項で紹介した調査ツールは、かなり詳細な情報まで確認することができるため、用途に合わせて使い分けることで、より正確な市場調査が可能となっている。

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NFTトレードはまだ始まったばかりであるため、そのセオリーは十分に確立されていない。

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いずれにしても、今後、NFTトレードについて、あらゆる観点からより深く研究していくことが必要となるだろう。

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