5月3日、米国シアトル発の世界最大級コーヒーチェーン企業Starbucks(スターバックス)社がNFT市場に参入することを発表した。NFTコレクションを作成してコミュニティを構築し、メンバー限定の体験や特典を提供する。
同社のCEOを務めるHoward Schultz(ハワード・シュルツ)氏は、4月4日に開催されたオープンフォーラムで、NFTを取り入れたデジタルイノベーションに取り組むことを表明していた。
同オープンフォーラムは推計15,000人にも及ぶパートナー(従業員)に向けて、Starbucksの将来的なビジョンを説明するためのものだった。
なお、5年間にわたってCEOを務めたKevin Johnson(ケビン・ジョンソン)氏に代わって、Schultz氏が暫定CEOとして復帰することが3月時点で発表されていた。Schultz氏は、取締役会が新しい代表を見つけるまでの間、Starbucksを指揮するという。
Starbucksは、これまで築いてきたブランド価値を大切にしながら、Web3に関連するテクノロジーを活用することで顧客との新たな繋がりを創造していくとのことだ。最終的にパートナー企業やコミュニティに付加価値をもたらすビジネスモデルを構築する。
公式ブログでは、「50年以上に及ぶ歴史の中で、私たちは新たなエコシステムに対応できるだけの資産を積み重ねてきた。コーヒーアートやストーリーテリングなど、私たちが作り上げてきた豊かな文化のように、デジタル領域においても顧客に特別な体験を届けられる方法を探していく。」といった旨のコメントを残している。
今回のプロジェクトには、デジタル戦略に関して知見の豊富なAdam Brotman(アダム・ブロットマン)氏をアドバイザーとして迎えている。
Starbucksは自宅や仕事場以外に帰属感を与えられるような場所、「Third Place(サードプレイス)」を目指して様々な取り組みを実施してきた。今回の取り組みに関しても、デジタル上にサードプレイスを創造していくことを目標に掲げている。加えて、テクノロジーを活用することでStarbucksが掲げるサステナビリティの目標に沿った内容にすることも決定している。
モバイル決済・注文やWi-Fiなどを先駆的に導入してきたStarbucks。将来的には今回のNFTコレクションの他に、新たなコレクションやコラボレーションを実施していくという。
参考URL:
https://stories.starbucks.com/stories/2022/starbucks-creating-the-digital-third-place/
https://news.yahoo.co.jp/articles/eef853ae5fec9bfebdce034fbb582236d5f032e7
https://www.theverge.com/2022/5/4/23057221/starbucks-nft-loyalty-program-rewards-perks