NFT関連銘柄として知名度の高い「Decentraland(デイセントラランド)/MANA(マナ)」。OpenSeaでも取引量が多く、存在だけは知っているという人も多いのではないだろうか。
今回はそのDecentraland/MANAの概要や過去の価格推移、今後の展望などについて詳しく紹介する。Decentraland/MANAは国内では未上場であるものの、ブロックチェーンゲームの中でもかなり人気が高い。日本の芸能プロダクションが提携しているという事実もあるので、今後日本で上場する可能性も十分にある。
ぜひ本記事をしっかりと確認して、Decentraland/MANAについて深く理解しておこう。
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Decentraland/MANAとは
Decentralandとは2017年にリリースされた、イーサリアムのブロックチェーンを利用したVRプラットフォームである。Decentraland内のメタバース(仮想空間)ではゲームをしたり、新しいアイテムを作成したりすることができる。
Decentralandにある土地(LAND)や建物などのあらゆるものは、ブロックチェーンを活用したNFTで作られている。
MANAとは、Decentralandにて使用される独自の通貨だ。アイテムやコンテンツを購入する際の支払い手段として利用する。2021年9月22日現在のMANAの時価総額は、約1255億円である。なお国内では上場していないため、国内の取引所では購入できない。
運営組織に関する情報
Decentralandの運営組織についてまとめたものが、以下の表である。
通貨名 | MANA |
---|---|
時価総額 | 約1279億7927万円 |
運営会社 | Metaverse Ventures |
公式サイト | https://decentraland.org/ |
Decentraland/MANAの魅力とは
Decentralandには他のブロックチェーンゲームやNFTにはない魅力が数多くある。ここでは以下の3つの魅力について詳しく解説する。
- 新たなNFTを作成する
- アイテムのNFTをNFTマーケットプレイスで売買できる
- 他のブロックチェーンゲームとNFTを相互利用できる
新たなNFTを作成できる
Decentralandでは仮想空間でゲームをプレイするだけでなく、アイテムやコンテンツを自ら作り出すことが可能だ。自身の市場やアプリケーションを構築するための土地(LAND)を購入することもできる。LANDも全てイーサリアムのブロックチェーンで管理されているため、購入するとLANDの所有権も有することになる。
LANDの所有者はLANDを使用してアイテムやコンテンツを作成し、そのNFTを売買して収益を得られる。
アイテムのNFTをNFTマーケットプレイスで売買できる
作成したアイテムやコンテンツは、Decentralandの公式のマーケットプレイスにて売買できる。ここでは独自通貨のMANAを使用する。OpenSeaなどの外部のマーケットプレイスで出品すれば、イーサリアムなどの他の仮想通貨で販売することも可能だ(もちろんMANAでの出品も可能)。
そのため人気のアイテムやコンテンツを作成して販売すれば、Decentralandで遊びながらお金を稼ぐこともできる。
他のブロックチェーンゲームとNFTを相互利用できる
Decentralandにある全てのものは、NFTでできている。このDecentralandのアイテムやキャラクターなどのNFTは、他のブロックチェーンゲームでも使用できる場合がある。
相互利用できるゲームは、主に以下のものだ。
- Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
- アクシーというモンスターを育成して戦わせるゲーム
- Etheremon(イーサエモン)
- ポケモンのようなモンスターを育成して冒険に連れていくゲーム
- Battle Racers(バトル・レーサーズ)
- NFTであるレーシングカーをカスタマイズしながら遊ぶレーシングゲーム
Axie Infinityなども稼ぎながらプレイできるゲームである。そのため、複数のゲームで利用できるアイテムをいくつか持っておくと、収益が得られる可能性が高まるだろう。
Decentraland/MANAのNFT分野での活用例
Decentralandは開発当初、デジタル不動産の所有権を分配することを目的としていた。現在では土地の区画だけでなく、キャラクターやアイテム、ユーザーネームなどのあらゆるものがNFTとしてブロックチェーンで管理されている。
さらにDecentralandのLANDにはエリアごとに特徴がある。たとえば2021年3月には、LAND内にカジノに特化した区画が誕生した。米老舗ゲーム会社アタリがDecentraland内にカジノを作り、そのエリアはVegas City(ヴェガスシティ)と呼ばれている。
このように、Decentralandでは様々なタイプのNFTが新しく参入してくることが多い。これは他のブロックチェーンゲームにはない特徴であり、DecentralandがNFTのトレンドに合わせて今後、変化していく可能性もあろう。
Decentraland関連のNFTは、公式のマーケットプレイスだけでなくOpenSeaでも膨大な数が取引されている。イーサリアムネットワークで取引されているだけでも56,900ETH(約178億円相当)の取引量に上る。Decentralandはイーサリアムの他にもPolygon(ポリゴン)のネットワークでも取引されており、全て合わせるとかなりの数になる。
OpenSeaでは主にDecentraland内で使われるLANDが数多く取引されている。また、キャラクターが着用する服やイヤリングなどの身につけるものも出品されている。
MANAの価格推移
上記のチャートは、2020年9月から2021年9月までのMANA/JPYのものである。
2021年初頭までは8円~10円だったMANAの価格は、2021年3月に急騰。5月には171円を記録している。これは3月に発表された、米老舗ゲーム会社のアタリがDecentraland内でカジノを作るというトピックが大きな材料となったと考えられている。
ただ、ちょうど2021年3月頃は仮想通貨市場全体が上昇基調であったこともMANAの価格に影響していると見られる。
Decentraland/MANAは今後どうなるのか
Decentralandは現在、以下のような企業と提携している。
- アタリ:米老舗ゲーム会社
- すでにDecentraland内の一画でカジノを作った。他にもアタリブランドのゲームコンテンツを提供する予定。
- サザビーズ:ロンドン発祥の世界最古の国際競売会社
- 2021年6月、Decentraland内のボルテール・アート地区にギャラリーをオープンしている。
- アソビシステム株式会社:日本の芸能プロダクション、きゃりーぱみゅぱみゅなどが所属
- Decentraland内に「メタトーキョー(MetaTokyo)」を作り、NFTを活用して日本のデジタル文化を発信する予定。
このように、Decentralandは積極的に企業などと提携している。新しい活動を取り入れているのでユーザーや投資家たちからも期待されていると考えられる。
また、Decentralandでは2021年4月にポリゴンネットワークでの取引が可能になった。ポリゴンとはイーサリアムのレイヤー2ソリューションのことだ。イーサリアムの持つガス代(手数料)の高騰やスケーラビリティの問題を解決するとして注目されている。
ポリゴンに対応したことで、DecentralandでのMANAやNFTの取引が低コストで行えるようになる。それにより、さらに活発に取引が行われるようになり、新規ユーザーが増えることも期待されている。
Decentraland/MANAの購入方法
Decentraland/MANAは、主に以下の仮想通貨取引所で購入できる。
- Binance
- Coinbase
- OKEx
- Krakenなど
MANAは国内の取引所では取扱いがないため、大まかに次のステップで進める必要がある。
- 国内の取引所でビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨を購入
- Binanceなどの海外の取引所に、ビットコインやイーサリアムを送金する
- BTC/MANAかETH/MANAでMANAを購入
なお、日本の口座はCoincheckがおすすめだ。
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Decentraland/MANAの今後の発展に注目
ここまで、Decentraland/MANAの特徴や魅力、今後の展望について詳しく紹介した。
DecentralandはVR空間のプラットフォームであり、公式のマーケットプレイスではNFTの売買ができるほか、メタバースには企業が参入することもできる。
人気アイテムのNFTをOpenSeaなどで販売して稼ぐこともできるため、資産運用の候補としてもおすすめの銘柄だ。
Decentraland/MANAは他のブロックチェーンゲームにはない特徴をかなり持っているため、今後どのように発展を遂げていくのか要チェックである。
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