株式会社あしびかんぱにーは沖縄発のメタバース「バーチャルOKINAWA」を運営している。バーチャルOKINAWAとは、沖縄の自然や風景、屋台などをメタバース(仮想空間)上で体験できるサービスのことだ。
2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響により国内でさえも旅行に行くことが難しくなってしまった。このような状況下において、国内最大級の観光地であった沖縄も大きな打撃を受けている。そこでこの困難を乗り越えたいという思いから、沖縄発のメタバース「バーチャルOKINAWA」が誕生した。
メタバース上の沖縄では、観光以外にも「空を飛んでいる魚たちに餌として『ちんすこう』をあげる」などのメタバースならではの楽しみ方がある。他にも「沖縄三線ライブ」「沖縄版ラジオ体操」など、興味深い楽しみ方が盛りだくさんだ。
バーチャルOKINAWA上の屋台では、実際にオンラインショッピングをすることも可能。自宅にいながら沖縄の魅力的な特産品を購入できる。
また2022年春には、2019年の火災で焼損してしまった首里城の復元プロジェクトが行われる。現在公開されている「国際通りエリア」から「首里城エリア」へと公開範囲を広げるというのがプロジェクトの内容となる。このプロジェクトにより、アフターコロナにおける沖縄の観光業をより一層盛り上げていく狙いがあるようだ。
バーチャル沖縄へは、以下の3ステップで訪れることができる。
- PCゲームのプラットフォーム「Steam」でアカウントを作成
- ソーシャルVRアプリ「VRChat」でアカウントを作成
- PCやVRヘッドセットでバーチャルOKINAWAにアクセス
バーチャルOKINAWAを利用すれば、世界中どこからでも沖縄を堪能できる。直ちにコロナ前のような旅行をすることが難しくても、メタバースがあれば手軽に旅行している気分を味わえる。
最近ではメタバースの知名度や人気がかなり高まってきた。メタバースと言えばゲーム分野での活用がほとんどであったが、今回の件で旅行業界においても豊富な活用方法があることが分かった。
焼損してしまった首里城も、メタバース上なら簡単に復元させることができる。「今は亡き歴史的建造物をメタバース上で復活させる」というのも斬新で興味深いアイデアだ。
今回のバーチャルOKINAWAは今後の沖縄の旅行産業にも大きな影響を与えるプロジェクトになりうる。どのような発展を遂げるのか、引き続き注目してみてはいかがだろうか。