Uniswap(ユニスワップ)は、世界的に最もメジャーといえるDEXだ。
2021年にはバージョン3がリリースされ、より使いやすく進化している。とはいえ日本ではDEX自体がまだそこまでメジャーではなく、Uniswapを知らない方も多い。
当記事を読めば、「Uniswapで何ができるのか?」「Uniswapのメリット、デメリットは?」「Uniswapの始め方は?」といった疑問を解消できる。UniswapやDEXに興味をお持ちの方はぜひ最後まで確認してほしい。
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なお、他の取引所と比較したい方は以下の記事を参考にするとよい。
Uniswap(ユニスワップ)とは?
Uniswap(ユニスワップ)は、EthereumやL2ソリューションのOptimistim、Arbitrum、Polygonといったブロックチェーン上に構築されているDEXの1つだ。
2022年12月現在、Ethereumチェーン上のUniswapは全DEX中で仮想通貨取引量No.1、各L2ソリューション上のUniswapはそのブロックチェーン上のDEX中で仮想通貨取引量No.1と、世界的に最も人気のあるDEXといえる。
Uniswapの優位性を一言で表すなら、使いやすさと機能性が両立している点だろう。
以下では、具体的にどのような点が優れているのか解説する。
ブロックチェーン | Ethereum、Optimistim、Arbitrum、Polygon、Celo |
ウォレット | MetaMask、WalletConnect、Coinbase walletなど |
独自トークン | UNI |
日本語対応 | あり |
公式サイト | https://uniswap.org/ |
そもそもDEXとは?
Uniswapの特徴を紹介する前に、まずはDEXの特徴について理解しておこう。DEX(Decentralized Exchange)は、日本語では「分散型取引所」と訳される。
特定の企業などが取引の仲介を行う中央集権型取引所(CEX)と異なり、DEXではブロックチェーン技術を用いたシステムにより契約が完全に自動化されている。
DEXのメリット
一般に、CEXと比較して、DEXには以下のようなメリットがある。
- 取引手数料が安い
- 取引データの改ざんが事実上不可能
- 利用の際に本人確認等の手続きが不要
取引手数料が安い
CEXの運営主体は企業であるため、利益を上げるために取引手数料を課す必要がある。
一方で、DEXの場合は取引仲介がシステムで自動化されているため、手数料が必要ない。その代わり、DEXの場合「ガス代」と呼ばれるブロックチェーンの利用料を負担する必要がある。
取引データの改ざんが事実上不可能
CEXでは、取引データは運営主体が一元管理している。万が一運営主体のデータベースがハッキングされた場合、取引データは改ざんされてしまう可能性がある。
それに対して、DEXでは取引データを一元管理していない。複数のブロックに分散してデータが書き込まれていくため、事実上改ざんすることは不可能と言われている。
利用の際に本人確認等の手続きが不要
CEXでは、口座開設にあたって必ず本人確認が必要になるため、利用開始には手間も時間もかかる。一方DEXでは、ウォレットの紐づけさえすればすぐにでも利用可能だ。
DEXのデメリット
DEXには以下のようなデメリットがある。
- CEXとの併用が必須
- 日本の法律で利用者保護の仕組みが整っていない
CEXとの併用が必須
DEXを利用するためには、まず取引に必要な仮想通貨を調達しなければならない。そして、仮想通貨の調達にはCoincheckなどの日本のCEXを利用して、円と仮想通貨を交換する必要がある。
つまり、DEXを利用するには、CEXの利用が前提になる。例えば、円→Ethereum→$UNIへの交換をする場合、円→EthereumはCEX、Ethereum→$UNIはDEXで行うことになる。
日本の法律で利用者保護の仕組みが整っていない
現在利用可能なDEXは全て海外のプロダクトである。そのため、まだ日本での法整備が行き届いていない。もしDEXでの取引で何らかのトラブルがあったとしても、日本の法律で保護されない。
Uniswap(ユニスワップ)のメリット
Uniswapは、他のDEXと比較して以下のようなメリットを持つ。これらのメリットが、Uniswapがこれほどまでに支持されている理由の1つだ。
- 操作がわかりやすい
- Uniswapの操作画面は日本語対応している
- セカンドレイヤーソリューション上でもローンチされている
操作がわかりやすい
Uniswapのインターフェースは他のDEXと比較してシンプルなデザインになっている。
そのため、細かい説明書を読まなくても、必要な操作が直感的に分かりやすい。もちろん、スワップや流動性プールなどのDEXに必要な機能はしっかり備わっている。
Uniswapの具体的な機能内容については、後ほど詳しく紹介していく。
Uniswapの操作画面は日本語対応している
前項の参考画像の通り、Uniswapの操作画面は多言語対応しており、日本語も利用できる。特に違和感のある翻訳もなく、画面の分かりやすさがそのまま提供されている。
日本からアクセスすれば、通常自動的に日本語化されるが、もし英語で表示されている場合は、画面右上のボタンから言語を変更できる。
セカンドレイヤーソリューション上でもローンチされている
UniswapはEthereumチェーンに加えて、Optimistim、Arbitrum、PolygonといったEthereumのセカンドレイヤーソリューション上でもローンチされている。
これにより、Ethereumチェーンよりも処理速度が早く、ガス代も安いチェーンを利用できる。
【補足】セカンドレイヤーソリューションとは?
セカンドレイヤーソリューションは、平たく言うとビットコインやEthereumといったメインのブロックチェーンの外部で取引を処理する技術だ。
仮想通貨取引の需要が高まるにつれて、メインチェーンにかかる負荷も増加する。
しかし、メインチェーンの処理性能には限界があるため、アクセスが集中すると処理能力が低下する、ガス代が高くなるといった問題が発生する(スケーラビリティ問題)。
そこで、メインチェーンの外部、セカンドレイヤー上で取引を処理することによって、メインチェーンにかかる負荷を軽減する策がとられた。これがいわゆるセカンドレイヤーソリューションというものだ。
Uniswap(ユニスワップ)のデメリット
Uniswapを他のDEXと比較して劣る点はほとんど思いつかないが、強いて挙げるなら以下のようなデメリットがある。
- 公式サイトが日本語対応していない
- Ethereumチェーンはガス代が高め
公式サイトが日本語対応していない
実際に利用するUniswapの操作画面は、先述の通り日本語に対応している。しかしながら、Uniswapの機能について説明している公式サイトは、日本語対応していない。
基本的な操作はドキュメントを読まずとも直感的に理解できるが、より詳しい情報を知りたい方は、翻訳ツールを使って公式サイトを翻訳するか、その情報が載っている日本語サイトを探す必要がある。
Ethereumチェーンはガス代が高め
Uniswapは現在バージョン3が提供されているが、バージョン2まではEthereumチェーン上にのみ構築されていた。
Ethereumチェーン上では多数の取引が処理されているため、他のチェーン上で動作するDEXと比較してガス代が高い点がデメリットとなっていた。
バージョン3では、Arbitrumなどのセカンドレイヤーにも対応しているので、ガス代が気になる方はこちらを利用するとよい。
Uniswap(ユニスワップ)の機能紹介
Uniswapには以下のような機能が備わっている。
- スワップ
- NFTの取引
- 流動性プール
スワップ
DEXの最も基本的な機能で、仮想通貨を交換することができる。スマートコントラクトにより、自身が設定した条件を満たした場合に自動的に取引が処理される。
日々様々なトークンが取引されており、取り扱いのあるトークンは簡単に検索できるようになっているので、お目当てのものを探してみてほしい。
NFTの取引
Uniswapでは、トークンだけでなくNFTの取引にも対応している。こちらも様々なNFTが出品されているので、狙いのNFTを検索してみよう。
流動性プール
流動性プールは、仮想通貨の流動性を確保するための仕組みだ。この仕組みでは、買い手と売り手は直接取引しない。
予め売り手は流動性プール内に通貨をストックしておき、買い手は流動性プールを相手に取引を行う。これにより、買い手と売り手が同じタイミングで取引する必要がなくなり、より取引が成立しやすくなっている。
さらに、売り手は流動性プールに通貨を投入することで、利息を得られるという特典つきだ。
Uniswap(ユニスワップ)の独自トークン$UNIとは?
Uniswapは、「UNI」というガバナンストークンを発行している。
ガバナンストークンとは、株式会社でいう株式のようなもので、保有することで発行主体組織の運営に参加する権利を得られるものだ。Uniswapの運営に参加したい場合、$UNIを一定数保有する必要がある。
$UNIの価格動向
以下は、UNIがローンチされた2020年9月から、2022年12月現在までのUNI/USD価格推移だ。
ローンチ~2021年5月
ローンチ後から2021年1月までは、特に大きな動きはない。その後、2021年1月から2021年5月にかけて大きく価格が上昇している。
これは、「Uniswap v3」のアナウンス(2021年3月)やローンチ(2021年5月)があった時期とちょうど重なる。
このアップデートでは、流動性に関する機能改善や、セカンドレイヤーへのローンチといった大幅な改修が行われ、ユーザーの期待感が高まっていたことがうかがえる。
2021年5月~2022年1月
しかしその後、2021年の間に$UNIは大きく値を下げてしまった。$UNIだけでなく、BitcoinやEthereumなどをはじめ、この時期は仮想通貨全体が大きな下落トレンドとなっていた。
これは、米国や中国による仮想通貨規制の影響が大きいと見られている。
その他にも、長引く感染症による経済悪化や、ウクライナ情勢の緊迫化など、2021年はマイナス要因が多い1年となった。
2022年1月~2022年12月
2021年に値を下げてからは、現在まで大きな価格変動はない。仮想通貨市場は全体的に低迷しているが、Uniswapの人気自体は変わっていないため、ローンチ時の価格を下回ることはなかった。
今後の見通し
現在は、ウクライナ情勢の不安定さや、世界的なインフレによる金利上昇などにより、仮想通貨市場は全体的に落ち込んでおり、このトレンドは当分解消しないだろう。
しかし、Uniswapが今の人気をキープできれば、景気の回復に伴って、$UNIも自然と上昇トレンドに向かうことが予想される。
Uniswap(ユニスワップ)の始め方 簡単3ステップ
ここでは、具体的なUniswapの始め方について解説する。Uniswapに興味を持った方は、以下の手順で利用を開始できる。
- 国内取引所で仮想通貨を入手する
- 仮想通貨のウォレットを用意する
- ウォレットをUniswapに接続する
1.国内取引所で仮想通貨を入手する
まずは、取引に必要な仮想通貨を入手しよう。どれを入手すればよいかわからない方は、とりあえずEthereumを選択しておけば間違いない。
円とEthereumを交換できる取引所なら基本どこでもよいが、すぐにスタートしたいなら口座開設手続きが簡単なCoinCheck(コインチェック)をおすすめする。
- アプリダウンロード数No.1
- スマホから簡単に口座開設でき、最短1日で取引開始できる
- 取り扱い通貨数が多い
2.仮想通貨のウォレットを用意する
ウォレットとは、仮想通貨の保管に使う電子財布だ。様々な種類があるが、特に理由がなければMetaMask(メタマスク)をおすすめする。
Google Chromeのプラグインとして提供されており、ボタン1つで導入可能な上、無料で利用できる。Uniswapはもちろん、多くのDEXやサービスで利用できる点が便利である。
MetaMaskの導入はこちら
MetaMaskを導入したら、CoinCheckで購入したEthereumを送金しておこう。
3.ウォレットをUniswapに接続する
Uniswapでは、トップページに「ウォレットに接続」というボタンが用意されている。ボタンを押すと以下のような画面が開くので、MetaMaskを選択しよう。
これだけでUniswapの利用準備は完了する。面倒な利用登録や本人確認がないため、気軽にスタートできるのも魅力の1つである。
Uniswap(ユニスワップ)についてのQ&A
ここでは、記事中で解説しきれなかった用語やよくある質問について補足していく。
- Uniswap v3ではどのような機能が追加されたか?
-
主に流動性に関する機能が提供された。大きな変更は以下の通り。
- 流動性プールに出資したトークンの価格帯を指定できるようになった
- 流動性プールに出資した際に得られるLPトークンがNFTになった
- 流動性プールに出資した際の手数料収益を0.05%、0.3%、1%から選択できるようになった
- ネットワーク手数料(ガス代)はどのように決まるか?
-
Uniswapのサポートページに、以下の記載がある。
「ネットワーク料金は、マイナーの需要と供給によって決まります。
ネットワーク上のトラフィックが多い (大量のトランザクションがある) 場合、ネットワーク料金は高くなります。ネットワーク上のトラフィックが少ない (トランザクションの量が少ない) 場合、ネットワーク料金は低くなります。」
ネットワーク料金を追跡するために使用できるリソースを次に示す。実際に取引する際は、これらのサイトを活用するとよい。
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- ダウンロード数国内No.1
- 取り扱い通貨国内最大級
- スマホで即日開設可
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Coincheckの口座は無料で開設できる。今すぐ開設したい方は以下のバナーから手続きを進めるとよい。
また、他の取引所も検討したい方は以下の記事を参考にするとよい。
使いやすく高機能なUniswap(ユニスワップ)は有力な選択肢
ここまででご紹介した通り、Uniswapは使いやすい画面設計と、十分な機能性を兼ね備えている。
口コミや評判をみると、Uniswapは現状提供されているDEXで最も使いやすいと感じている人も多い。
すでに日本の仮想通貨取引所に口座を持っている方であれば、気軽に導入できる。もしまだ国内取引所に口座を持っていない方は、この機会にぜひ開設してみてはいかがだろうか。