Instagram、NFT機能を実装か

2022 4/03

2021年7月26日 2022年4月3日

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世界有数のSNSの1つであるInstagramにNFT機能が実装される可能性があることが分かった。この件に関してInstagramから正式な発表があったわけではないが、開発者のリークによって明らかになった。

モバイル開発者であるアレッサンドロ・パルッツィがTwitterで投稿した画像によると、Instagramで「Collectible」という機能を開発中であることが伺える。この機能を使用して、ユーザーはNFT作品をInstagram上に出品することが可能となる。NFT作品の投稿には「Collectible」というタグが付く仕組みのようだ。

さらに、NFTを出品した人のプロフィール欄にはトロフィーのようなロゴの項目が追加され、そこには過去に出品したNFTが表示されるようになっている。

2021年6月始めのクリエイターズウィークでは、CEOのアダム・モッセーリが「ユーザーエクスペリエンスをさらに収益化することを模索している」ことを示唆する発言をしている。最近ではTwitterでも、「Spaces（スペース）」と呼ばれるライブ音声やチャット機能がリリースされ、収益化のための機能が強化されている。InstagramでもNFT機能が実装されれば、今後SNSでの活動でマネタイズする動きが強まっていくことであろう。

Twitterのジャック・ドーシーCEOの初ツイートNFTが約3億円で落札されるなど、かつて1円にもならなかったSNSの投稿までもマネタイズできるのがNFTの特徴だ。

世界最大級のSNSであるInstagramにNFT機能が実装されれば、NFTが今よりもさらに身近なものになるだろう。Instagramを利用する若年層を中心に、NFTへの新規参入者が増加することも考えられる。

NFTはアニメやアイドル、デジタルアートといった領域と親和性が高いものとして知られてきたが、今回の件からSNSとの相性も良いことが見受けられる。今やSNSは単なる個人の日記のような使い方から、ビジネスツールとしてまで、その地位を高めている。InstagramでのNFT機能は、収益化可能なSNSとしてプラットフォームの幅を根本から広げることに繋がるのではと期待される。

Instagramという多くの人々が日常的に使用するSNSでNFT機能が導入されるとなると、OpenSeaなどのNFT専用マーケットプレイスにとっては大きな脅威となり得る。InstagramのNFT機能実装が今後NFT市場にどのような影響を及ぼすのか、注意深く観察を続けていきたい。