日本モノバンドル株式会社が公益研究基盤機構(PPRP)とタッグを組み、NFTの福袋を22セット限定で販売し、販売開始後わずか40分で完売したことが話題になった。日本円で決済できるNFT福袋は日本で初めての試みであり、福袋は20,220円、および0.05ETHで販売された。
今回のプロジェクトは「NFT福袋2022」と呼ばれており、1月1日12時から1月3日21時にかけて特設サイトで販売が行われた。セールが企画されたのは12月29日であったため、販売当日まで3日間というタイトなスケジュールで準備が進められた。
福袋には以下の3種類から一つずつ、合計3つのNFT作品が封入された。
- 参画クリエイターによるNFT福袋オリジナル作品
- イラストレーターのハルタスク氏によるジェネレーティブNFTコレクション「新春万福」
- NFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」で買付けした二次流通のNFT作品
1種類目のNFT作品には、作曲家のBENA(ベナ)氏とアーティストREO(レオ)氏によるMusic NFT(ミュージックNFT)や、Hata(ハタ)氏、STRAIGHT CURVE(ストレート・カーブ)氏、Risako Indo(リサコ・インドウ)氏によるイラスト、ARクリエイターのharumakida(ハルマ・キダ)氏によるAR MOVIE NFT(AR・ムービー・NFT)が含まれた。
2種類目のNFT作品を手掛けたハルタスク氏は、日本のバーチャルYouTuber(ユーチューバー)の茨ひよりをデザインしたことで注目を集めた人気イラストレーターだ。
3種類目のOpenSeaにおいて買付けされたNFTには、ねむこ氏やみらくる氏、kuramin(クラミン)氏などによる作品が挙げられる。
2021年6月に設立した日本モノバンドル株式会社は、NFTのインフラサービス「Hokusai API(ホクサイ・API)」、ステーブルコインプロジェクト「StillGAS(スティールガス)」を運営している企業だ。
なお、Hokusai APIはブロックチェーンにPolygon(ポリゴン)を採用しており、柔軟なロイヤリティ設定やガス代無料などが特徴的なサービスとなっている。
同社と共同でプロジェクトを企画した公益研究基盤機構(PPRP)は、JPYC買取所・JPYC特売所を運営している団体だ。国内最先端の研究に対する支援活動を行っている。
Collins Dictionary(コリンズ英語辞典)を提供している企業が選ぶ「今年の単語」に「NFT」が選出されるなど、2021年NFT市場は飛躍的な成長を見せた。2022年ではどのような取り組みが行われていくのだろうか。今後のNFT市場全体の動きに注目したい。
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