低迷する仮想通貨市場だが、価格が安い今だからこそ、仮想通貨を購入してみたい人も多いのではないだろうか。
今このタイミングで仮想通貨を購入した人、もしくはこれから購入しようとしている人に向けて、ぜひおすすめしたいのがステーキングである。ステーキングは、円を普通預金や定期預金するよりも高い利回りで、仮想通貨を預けられるのが魅力だ。
本記事では、ステーキングとは何か、そのメリットとデメリット、そしておすすめ銘柄を10銘柄選んで解説した。
仮想通貨をただ保有するだけではもったいない。ステーキングを理解して、ぜひ自身の資産をコツコツ増やしていってほしい。
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NFTや仮想通貨の取引、およびブロックチェーンゲームのプレイには仮想通貨が必要となる。仮想通貨は仮想通貨取引所から入手できるので、まだ口座を開設していない方は、事前に開設しておこう。
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なお、他の取引所と比較したい方は以下の記事を参考にするとよい。
ステーキングとは
ステーキングとは、PoSを採用しているブロックチェーンの承認作業、つまり新しいブロックを作成するプロセスに参加する行為のことだ。
ユーザーはこの承認作業に参加するために、自身が保有する仮想通貨をバリデーターに預ける。この預ける行為をステーキングと言う。
この承認作業へ貢献に対する報酬として、ユーザーが保有している仮想通貨と同じものを新たに獲得できる。
PoSへ貢献するのがステーキング
仮想通貨のすべてがステーキングの対象ではない。PoSに対応している仮想通貨のみが可能であることに注意していただきたい。
ではPoSとは何か。
PoSは近年、イーサリアムを始め、さまざまな仮想通貨に採用されているコンセンサスアルゴリズムの方法の1種だ。
コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンのブロックを生成するときに、ネットワークに参加する人同士が、正しい取引をしているかの正当性を監視しあい、承認、合意を得ることを言う。
コンセンサスアルゴリズムと言えば、PoWを思い浮かべる人も多いだろう。そこでPoSを理解する前にPoWとは何か、PoSとどう違うのかを解説しよう。
PoWとPoSの違い
PoWは、Proof of Workの略で、ビットコインのコンセンサスアルゴリズムの方法だ。
PoWではブロックチェーン上で新しい取引が作成され、誰がその承認をするかを決めるときに、ハッシュ関数を最初に解いた人をマイナーとして選出する。ハッシュ関数の問題を速く解けるか否かは、そのコンピューターの処理能力に依存する。
近年、PoWで報酬を得るために、世界中のマイナー達が多くのコンピューターを利用して多大な電力を消費しており、環境に悪影響を与えるとして問題となっている。
一方、PoS(Proof of Staking)では、ブロックチェーン上の新しい取引の承認を行う人をランダムに選出する。そして、報酬はランダムに選出された人の保有するトークン量によって決まる。
承認者の決定がコンピューターの処理能力に依存しなくなるため、大量のコンピューターや電気消費は必要なくなる。そのため、PoWのように環境に優しい利点がある。
ステーキングのメリット
PoWに代わるスタンダードとなろうとしているPoSのステーキング。どういったメリットがあるのか、以下で詳しく見ていこう。
保有するだけで報酬がもらえる
ステーキングのメリットは、対象となる仮想通貨を預けるだけで、ブロックチェーンの承認作業に参加でき、報酬を得られる点だ。
これまで仮想通貨と言えば、購入したときよりも価格が高くなるのを待って売却益を狙う稼ぎ方しかなかった。いわゆるキャピタルゲインである。
しかし、ステーキングが行えるようになり、インカムゲインを得られるようになった。インカムゲインのメリットは、資産を預けることで配当を得られる点だ。
キャピタルゲインのように、売却益で稼ぐには、日々チャートの動きを注視してタイミングを見計らうなどスキルや知識、手間が必要となるが、ステーキングであればただ預けるだけで報酬が得られる。
投資初心者もしくは忙しいビジネスマンなどにはおすすめの投資方法と言えよう。
銀行よりも利率が高い
ステーキングの第2のメリットは、銀行の定期預金などよりも利率が高い点だ。たとえば、Binanceの定期ステーキングのページを見るだけでも、その利率の高さが伺える。
以下はBinanceでのステーキングの利率の抜粋だ。
トークン | 期間 | APY |
---|---|---|
FLOW | 30 | 5.97 |
BNB | 14 | 55.5 |
SOL | 21 | 19.23 |
ICP | 120 | 25.39 |
現在のような金融緩和によるゼロ金利の環境下においては、定期預金などと比べると、ステーキングは魅力的な投資先と言えるだろう。
ステーキングのデメリット
魅力的なステーキングだが、デメリットとなる点もある。注意点として留意してほしい。
ステーキングしている期間、仮想通貨を動かせない
ステーキングは基本的に、期間が定められている場合が多い。たとえば、Binanceでは仮想通貨によってステーキングが30日間、60日間、90日間など、期日が決まっていて、その期間はステーキングの解除ができない。
一方で、GMOコインの場合は、いつでも売却、別のウォレットや取引所へ送金が可能だ。取引所によってステーキングの期間のロックがかかるか否かが異なるため、注意しよう。
ステーキング中に仮想通貨の価格が下がる可能性がある
仮想通貨のボラティリティが高い金融商品だ。特に取引量が少ないアルトコインのステーキングの場合、価格変動がより顕著に大きい傾向がある。
また、価格が堅調に推移しているとしても、テラの大暴落のようなリスクがいつどのように起きるかの予測までは難しい。
よって、ステーキング期間でロックされている間に、その仮想通貨が大きく値下がりしてしまい、損切りをし損ねてしまうリスクがあることを留意しておこう。
ステーキング解除後に仮想通貨が返却されるまで日数がかかる
取引所によっては、ステーキング解除に数日かかる場合もあるため、注意しよう。
たとえば、Binanceでステーキングする場合、ステーキング期間は21日と定められていても、償還期間が別に発生する。ステーキングが終了してもすぐにその仮想通貨は利用可能とならないので、注意してほしい。
ステーキングする銘柄の選び方
ステーキングをするにも、どの銘柄をどのような基準で選べばよいか迷う人も少なくないだろう。本章では、銘柄選びのポイントをまとめたので参考にしてほしい。
利回りのよい銘柄を選ぶ
ステーキングする銘柄を選ぶときに優先的に考慮してほしいのが、その利回りだ。当然だが、高い利回りのほうが最終的に得られる利息も多い。
また、一見利回りが高く見えても、APYは年利を意味するため、30日や60日になるとその期間分の利息の算出となるので注意したい。
たとえば、以下の画像はBNBを14日ステーキングした場合の年利が55.5%として表示されている。14日間だとおよそ25分の1の利息となるため、気を付ける必要がある。
将来性の高い銘柄を選ぶ
ステーキングする銘柄は将来性を感じられる銘柄を選ぶことをおすすめする。
せっかく長期のステーキングを行っていても、その仮想通貨の価値が下がってしまった場合、ステーキング期間が終わって日本円に換金した場合に、損してしまう可能性がある。つまり、仮想通貨の売却益に利息を足したとしても、購入したときの金額を割ってしまう状況だ。
利回りのみで投資を判断せず、その仮想通貨自体の過去数年のチャートを分析したり、公式ページや取引所を読んだりして、その仮想通貨の将来性を見極めるようにしよう。
ステーキングのやり方
取引所を利用する
ステーキングをする上で取引所の利用は1番おすすめの方法だ。取引所でのステーキングは、やり方がシンプルでわかりやすい。技術的なスキルがなくてもステーキングできるのが魅力だ。
例えば、GMOコインでのステーキングの場合、開始のための手続きが必要なく、ただ指定の仮想通貨を保有するだけで、報酬が得られる。
GMOコイン以外の国内取引所では、現在、クラーケンジャパン、オーケーコインジャパンでステーキングが可能だ。海外取引所ではBinanceやBybitでステーキングサービスを提供している。いずれも、特に専門知識不要でステーキングができる。
公式サイトで行う
公式サイトでのステーキングは、英語そして技術的なリテラシーが求められる。仮想通貨の種類によって、ステーキングの方法もそれぞれ異なるだけでなく、バリデーターの選び方から学ぶ必要があるので、初心者にはハードルが高いかもしれない。
たとえば、Maticをステーキングする場合は、公式サイトからステーキングに進み、バリデーターを自身で選んで、委任する方法となる。
時間がかかっても一から学びたい人であれば公式サイトでのステーキングを検討してみるのもよいだろう。
ステーキングにおすすめの仮想通貨銘柄
ここからは、ステーキングにおすすめの仮想通貨銘柄をおすすめする。
PoSを採用していなくても、預けると報酬が獲得できるサービスが展開されているコインをステーキング銘柄の一つとして選んだ。銘柄選びの参考にしてほしい。
Ethereum2.0
イーサリアムは現在イーサリアム2.0という大型アップグレードの途中段階だ。
PoWの問題を解決しPoSへの移行を目指したこのアップグレードは、現在テストネットで大型アップグレードである「The Merge」の実装を完了した。
まだアップグレード中なのでステーキングはできないのではと懸念するかもしれないが、ステーキングは一足早く、2020年12月からすでに開始している。
ステーキングができる取引所は、Binance、クラーケンジャパンである。
公式サイトでステーキングする場合はバリデーターとなり、ノード(コンピューター)を24時間365日稼働させる必要がある。最低32ETHをステーキングしなければならない。一方、取引所で行う場合ははるかに安い資金で行えるため、今回は取引所でのステーキングの利率を紹介する。
取引所 | 年利(%) | 期間(日) | 最小量 |
---|---|---|---|
Binance | 最大5.20 | 最大2年 | 1ETH |
Kraken Japan | 4%程度 | 未定 | 0.0000000001 ETH |
ステーキングされたETHはETH2.0のネットワークのアップグレードが完了するまで引出しできない。使用する予定のない余剰資金としてのETHをステーキングするようにしよう。
USDT
USDTはステーブルコインと呼ばれるドルを担保にした比較的価格の安定した仮想通貨である。
仮想通貨の暴落が起きても、影響を受けにくい特徴があるため、ステーキング中の値下がりリスクが低いメリットがある。しかし、年利はその分低くなるため、低リスク・低リターンとなることを留意しておこう。
また、USDTはステーブルコインであるため、日本の法律上の関係から国内仮想通貨取引所には上場していない。そのため、USDTのステーキングをしたい場合は、BinanceやBybiの口座開設が必要となる。
取引所 | 年利(%) | 期間(日) | 最小量 |
---|---|---|---|
Binance | 3.12 | いつでも自由 | 0.0001 |
Bybit | 2.30 4.00 4.25 | いつでも自由 30日間 60日間 | 20 300 300 |
Tezos(XTZ)
Tezosとは、2014年にBreitman夫妻によって開発され、2018年にメインネットがローンチされた、エネルギー効率がよく、セキュリティ面での信頼性の高さで定評のあるスマートコントラクトプラットフォームだ。
現在は、CoinMarketCapで37位、時価総額はおよそ1910憶円を誇る。Tezosのプラットフォーム上でさまざまなDApps、DeFi、NFTやゲームの開発が行われている。
たとえば、NFTプラットフォームの「Hic et Nunc」はテゾスブロックチェーンを基盤としている。イーサリアムのスケーラビリティ問題にNoを突きつける環境意識の高いアーティストが集まっていることで有名だ。
Tezosは公式ページでカーボンフットプリントと呼ばれる、商品やサービスの原材料の調達から最終的な廃棄・リサイクルにいたるまでに排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算した数値を発表している。環境意識の高い人は、応援という意味も込めてTezosにステーキングするのも一つの手段かもしれない。
また、Tezosは国内取引所のGMOコインでステーキングできるのが魅力的だ。GMOコインでは、ステーキングの手続きを踏まなくとも、1XTZ以上保有しているだけで、毎月10日に報酬が支払われる仕組みを採用している。
取引所 | 年利(%) | 期間(日) | 最小量 |
---|---|---|---|
Binance | 7.12 8.67 | 30 60 | 0.1 |
GMOコイン | 年率2.1%〜4.3%程度 | いつでも自由 | 1 |
PolcaDot(DOT)
Polkadotは、ギャビン・ウッド氏率いるWeb3Foundationによって2020年にメインネットがローンチされたブロックチェーンプラットフォームだ。
ギャビン・ウッド氏はイーサリアム共同創設者の一人で、ヴィタリック・ブテリン氏と共にイーサリアムの開発を行っていた。
Polkadotの最大の特徴は、異なるブロックチェーン同士を接続するプロトコルである点だ。従来であれば、ビットコインやイーサリアムはチェーンが異なるため、取引所を介さないと仮想通貨などの資産を送受信できなかった。しかしPolkadotの異なるチェーン同士を接続する技術「インターオペラビリティ」を使えば、それが可能となる。
将来的にブロックチェーンの利用において不可欠な存在となる可能性は高いだろう。Polkadotのステーキングは、国内取引所ではクラーケンジャパンとコイントレードが行っている。
取引所 | 年利(%) | 期間(日) | 最小量 |
---|---|---|---|
Binance | 11.51 12.79 17.29 20.98 | 30 60 90 120 | 0.1 |
クラーケンジャパン | 年率2.1%〜4.3%程度 | – | 1 |
コイントレード | 3~7% | – | – |
IOST
IOSTは中国人のJimmy Zhong氏を中心に開発され、2019年にメインネットをローンチしたブロックチェーンプラットフォームだ。
基軸通貨も同じくIOSTと呼ばれている。
イーサリアムのように、スマートコントラクトを利用してDAppsの構築が行える。それだけではなく、その構築にJavaScriptを使用できるという点で際立っている。JavaScripitは世界的に普及しているプログラミング言語であるため、Solidityを使った開発よりも参入障壁が低いと言えるだろう。
さらに、EDS(効率分散シャーディング)を利用しているため、処理能力が非常に高い特徴を持つ。
IOSTは日本の取引所のコインチェック、BITPOINT、Huobiジャパンに上場している。日本の取引所は審査が厳しいとされるが、これら3つの取引所に上場しているという点で、手堅い投資先と言えるだろう。
さらに、オーケーコインジャパンではIOSTのステーキングができる。IOSTのステーキングを検討している人は要チェックだ。
取引所 | 年利(%) | 期間(日) | 最小量 |
---|---|---|---|
Binance | 4.11 4.32 5.22 20.19 | 30 60 90 120 | 0.1 |
オーケーコインジャパン | 1.88 3.88 | フレキシブル15日 | – |
Cardano(ADA)
カルダノは、2015年にイーサリアムの共同創立者の一人であり数学者のチャールズ・ホスキンソン氏によって考案されたブロックチェーンプロジェクトだ。
カルダノのネイティブトークンがADAである。
時価総額およそ2兆円、仮想通貨時価総額では8位(CoinMarketCap)を誇る。カルダノ財団、IOHK、Emurgoといった3つの組織によって運営されている。カルダノ財団は非営利団体であり、IOHKは開発を専門に行う。またEmurgoは日本のベンチャーキャピタルだ。
独自のコンセンサスアルゴリズム「ウロボロス」とスマートコントラクト機能「プルータス」を実装している。
カルダノのユースケースとしては、2019年にNew balanceと戦略的パートナーシップが結ばれたのが有名だ。New balanceの偽装製品への対策のため、カルダノのブロックチェーンをスニーカーのサプライチェーン管理に活用。これにより、購入者は正規品のスニーカーかどうかを手軽に確認できるようになった。カルダノの対改ざんが評価された一例と言えよう。
カルダノは、国内取引所ではGMOコイン、コイントレードでステーキング可能な他、フォビジャパン、ビットポイント、DMM Bitcoinに上場している。
いずれも国内取引所に多数上場しているという点で、厳しい審査をクリアした通貨であるため、信頼性の高さは抜群だ。
取引所 | 年利(%) | 期間(日) | 最小量 |
---|---|---|---|
GMOコイン | 4.0 | 30 | 1 |
コイントレード | 3~7 | 詳細不明 | 詳細不明 |
The Sandbox(SAND)
The Sandboxは、仮想通貨に興味のある人なら誰でも1度や2度は聞いたことがあるほど有名なメタバースプロジェクトだ。
時価総額およそ2100憶円で、時価総額ランキングでは35位に入っている。SANDは、The Sandboxで土地LANDやアイテムなどを購入するときに利用される通貨である。
The Sandboxは、2022年3月には体験版のアルファシーズン2が開催され、32万5千人以上のプレイヤーが参加したという。様々なプロジェクトとの提携も活発で、直近では少年漫画「キャプテン翼」と提携し、「キャプテン翼Land」をプロデュースすることになった。
また、 世界的に有名な雑誌「TIME」のメタバース初の土地である「タイムズスクエア」を開発するためのパートナーシップも発表している。続々と有名どころが提携を進めているという点で、現在も今後も注目度が高いプロジェクトと言えるだろう。
SANDはBinanceでもステーキングできるが、公式サイトでも可能だ。公式サイトでは、単体でのステーキングと流動性ステーキング(2種類の通貨をペアで預ける)の2種類がある。
取引所 | 年利(%) | 期間(日) | 最小量 |
---|---|---|---|
公式サイト | 16.05(単体) 31.71(mSAND-Matic) | 30 | 1 |
Binance | 8.5 12 14.5 | 30 60 90 | 1 |
イルビウム(ILV)
イルビウムは2020年に開始したオープンワールドRPGゲームのプロジェクトだ。オーストラリアのシドニーを拠点とした創作チームによって運営されている。
トークンであるILVはガバナンストークンだ。
イルビウムの最大の特徴は、NFTの取扱いにおいてレイヤー2ソリューションであるImmutableXを採用している点だ。結果、1秒間に9000ものトランザクションを行えると言われ、非常に高速な上に手数料もかからない。
ただし、ステーキングはイーサリアム上で行われるので注意しよう。少額での投資は手数料負けする可能性がある。
ILVのステーキングは、非常に利率が高いのがポイントだ。
イルビウムのステーキングではThe Sandboxと同じく単体のステーキングと2種類の通貨を預けるステーキングの2種類が存在する。ILV-ETHのステーキングでは年利172.46%と非常に高い。しかし価格も下落傾向であるため、年利とガス代、価格下降分を考慮した上で、ステーキングを検討しよう。
年利(%) | 期間(日) | 最小量 | |
---|---|---|---|
公式サイト | 14.83 (単体) 172.46(ILV-ETH) | 30 | 1 |
FLOW
FLOWは「クリプトキティ」や「NBA TOP SHOT」をリリースしたことで有名なダッパーラボ社によって開発されたゲームやエンターテイメントに特化したブロックチェーンプロトコルだ。
基軸通貨はFLOW、時価総額はおよそ2358億円で時価総額ランキング31位に位置している。OpenSeaでNFTを購入するときにFLOWチェーンを見たことがある人も多いだろう。
提携企業が豊富で、公式ページには、OpenSea、アニモカブランズ、サムスンなど名だたる企業が名を連ねている。2022年5月10日には、ダッパーラボ社は、7億2500万ドル(約945億円)規模のファンドを設立することを発表した。「Flow」エコシステム全体のイノベーションと成長を促進する目的とのことだ。
NFT銘柄に注目している人は注視しておいて損はない銘柄だ。
取引所 | 年利(%) | 期間(日) | 最小量 |
---|---|---|---|
Binance | 5.97 7.29 12.79 | 30 60 90 | 0.1 |
TRON(TRX)
TRONとは、2018年にジャスティン・サン氏率いるTRON財団によって設立されたブロックチェーンプロジェクトで、TRXはそのチェーン上で使用される基軸通貨だ。
エンターテイメントに特化しているプロジェクトであるのが特徴で、スマートコントラクト機能も備えているためDAppsの開発ができる。
2019年からはサムスンアプリストア「Galaxy Store」でTRONのDApps(ゲーム)が取り扱われている他、2021年にはTRONネットワーク上のNFTマーケットプレイスである「APENFT」も設立された。
着目すべきは、TRXの価格推移だ。他の通貨に比べて比較的堅調でゆるい上昇傾向にある。ステーキングの候補としては適している銘柄と言えるだろう。
取引所 | 年利(%) | 期間(日) | 最小量 |
---|---|---|---|
Binance | 24.79 5.96 7.65 9.34 12.38 | 21 30 60 90 120 | 1 |
ステーキングができるおすすめの取引所
GMOコイン
GMOコインはGMOグループ傘下で、堅牢なセキュリティと管理体制のもとに運営されている信頼感抜群の仮想通貨取引所だ。
入金・出金・送金手数料が無料なので、資金を動かしたいときも気軽に行えるのが魅力と言える。
そんなGMOコインでは、以下の銘柄のステーキングが行える。
- Tezos(XTZ)
- Symbol(XYM)
- Cardano(ADA)
同取引所の場合、保有するだけでステーキング報酬を受け取ることができる。初心者でも簡単にステーキングが行えるので、上記3つのコインが気になる人は、ぜひ購入してみてほしい。
Binance
Binanceは2017年に香港で設立された世界最大の大手仮想通貨取引所だ。世界最多の利用者数で、取扱通貨も豊富、知名度も抜群、取引高も世界第一位。すでに利用している方も多いだろう。
そんなBinanceでは、以下の種類のステーキングサービスを提供している。
- 定期ステーキング…104種類
- DeFiステーキング…13種類
- ETH2.0ステーキング
Binance Earnの画面では、ソート(並べ替え)ができるようになっているので、銘柄選びに役立つだろう。
BINANCE(バイナンス)のステーキングのやり方!おすすめ銘柄まで紹介
クラーケンジャパン
クラーケンはもともと2011年に米国で設立された仮想通貨取引所だ。世界中で750万人を超えるユーザー数を誇る。
日本では2020年10月に仮想通貨取引交換所としてのサービスを本格的にスタートさせた。
販売所、取引所共に11銘柄を取り扱っており、ステーキング銘柄としては、下記を扱っている。
- PolcaDot(DOT)
- ETH2.0
クラーケングローバルではイーサリアムのステーキング額で取引所ナンバー1となっている他、2021年12月に27の銘柄でステーキングサービスを提供している「Staked」という大手仮想通貨インフラ企業を買収している。
このような背景から、クラーケンジャパンが今後ステーキングサービスの幅を広げていくことが期待される。
今はステーキングの始め時
現在は昨年からの仮想通貨市場の低迷に加え、5月のUSTのディペッグ騒動が追い討ちをかけて、下げ相場が続いている。
しかし、今だからこそ、価格が安いため仮想通貨を新たに買いやすいタイミングでもある。
せっかく購入した資産を取引所やウォレットに置いておくのはもったいない。取引所のステーキングサービスを利用すれば、保有するだけで、もしくは一定の期間ステーキングとして設定するだけで、報酬としてコインが獲得できる。
ステーキングは、資産をコツコツ増やすには最適だ。もちろん仮想通貨の価格自体が下がるリスクはある。したがって、日頃から仮想通貨業界の動向にアンテナを張っておくことが大切となる。
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