テクノロジーを活用して革新的なエンターテイメント事業を手掛けるStudio ENTRE(スタジオエンター)株式会社が、NFTマーケットプレイス「.mura(以下、ドットミューラ)」を9月にローンチすることを決定した。NFT関連の技術開発を行う株式会社Ginco(ギンコ)と共同して本プロジェクトを運営していく。
ドットミューラという名前は、アート作品が展示される「museum(ミュージアム)」と、コピーによって損なわれたアートの存在価値「aura(アウラ)」を組み合わせた造語である。
ドットミューラでは、「音源」と「アートワーク(写真やイラスト)」のセットが基本単位として扱われる。アーティストと音楽ファンが新しい形でコミュニケーションを行えるプラットフォームとして、NFTなどの先端テクノロジーを活用していく。
作品を最初に購入した者は「コモンズオーナー」と呼ばれる。コモンズオーナーは、NFTにより希少性が担保されたセット作品の権利の一部を所有することができる。さらに、公式サポーターとして認定され、作品が流通した際に発生する売上の一部を獲得できる。
コモンズオーナーとしてアーティストに対する目利き力が周りに評価されるようになると、SNSでの発信力が強くなり、作品の拡散に貢献することも可能だ。
来年に二次流通マーケットもローンチする予定なので、コモンズオーナーの権利も将来的に転売できるようになる。このように、ドットミューラでは新人アーティストを対象にした新たな投資・支援の形を提案している。
NFTを販売するアーティストは作品の「マスター」として、音楽ファンとの関係性を築いていく。音源の権利はミュージシャンが保有し、アートワークの権利はアートワーク・クリエイターが所有する仕組みとなっている。
現時点で公式ホームページに記載されている参加予定のアーティストは以下の通りである。
- 浅田祐介
- am8(エーエム・エイト)
- clammbon(クラムボン)
- ザ50回転ズ
- ニルギリス
- 林ゆうき
同ページには、参加希望アーティスト向けのお問い合わせフォームが設置されており、作品を出品したいミュージシャンやクリエイターの募集を開始している。NFTに興味のあるクリエイターの方はサイトの方を覗いてみるのもよいであろう。
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