株式会社サンシェアは、NFTマーケットプレイス「Buynet(バイネット)」のβ版サービスを2021年6月2日よりリリース。第一弾として、フェラーリのスパイダーのNFT会員権を3万円スタートで販売することが分かった。
限定10名!フェラーリが半永久的に利用可能なNFT会員権が3万円スタート NFTデジタル会員権に特化したマーケットプレイス「Buynet」BETA版サービス開始 https://t.co/fmjeWeWjNa @PRTIMES_JPより
— Buynet (@Buynet_nft) June 2, 2021
NFTマーケットプレイスBuynetがターゲットとしているのは、メタバース(仮想空間)上の土地やデジタルスニーカーといった無形資産がもつ価値である。昨今のNFTの盛り上がりを受けて、「NFTをより身近に」というコンセプトのもとサービス提供を開始したようだ。
Buynetは今後も絵画やイラスト、音楽、ゲーム内アセットのデジタル権利をNFT化し販売する方針だ。
今回はその第一弾として、「フェラーリ 458 スパイダー」のNFTデジタル会員証をリリースした。高級車のカーシェアサービスを提供している企業と提携しており、NFT会員証を所有することで半永久的に無料でフェラーリに乗れる特典が受けられる。なお、会員権はサービスの途中であっても売りに出すことが可能だ。
商品の概要は以下の通りである。
商品名 | Ferrari 458 Spider Membership |
販売開始価格 | 0.1ETH(3万円) |
車両について | 該当車両のボディーカラーはホワイト・パール・レッド・ブラック・イエローの何れか ※ボディーカラーの指定は不可 |
会員特典としては、以下のものがある。
・半永久利用制度
半永久的に月会費・年会費などの費用が発生せず、追加料金なしで利用可能
・使用料無料
毎月30km(12時間以内)の利用権利を付与し、使用料金等は一切発生しない。
※毎月の走行距離は30km(12時間以内)の制限有、この制限を超えた場合は1時間:2,000円(税込2,200円)1km:1,000円(税込1,100円)の超過料金が発生。
・格安な維持費
毎月の維持費は5,000円。対人・対物・車両保険代金・駐車料金・整備費用等が含まれている。
・いつでも売却可能
デジタル会員権はNFTで発行されており、サービスの途中でもNFTマーケットプレイス等で途中売却が可能。
・値上り期待
永久的に無料利用ができ、他者へ売却するのも自由。限定数発行のため、希少価値が高まる可能性を秘めている。
※但し、値上がりを保証するものではない。
・資産として
現車両を処分する際には、比例配分にて車両の売却代金を分配する仕組みとなっている。
Buynetはデジタル権利に特化したプラットフォームであり、今後も多くのデジタル権利を販売する予定だ。中には命名権といったユニークなものまで含まれており、これまでよりも画期的なNFTマーケットプレイスになるのではないかと考えられる。
会員権をNFT化することで、たとえ将来売却したとしても「会員権を保有していた」事実はブロックチェーン上に記録されているため、永久に残る。
一方、アイドルのファンクラブやジムの会員権などの一般的な会員権は、解約すればそれで終わりである。
全世界に向けて公開される形で記録が残るのは、NFTの特徴の一つだ。その会員権がレアなものであればあるほど、「保有していた証」はより特別なものになる。従来の会員権の場合、過去の履歴が注目されることはほぼない。過去の所有者がフォーカスされることで、今までの会員権にはない新たな「価値」が創出されるかもしれない。
このように、NFT化された会員権は従来のものにはない性質を帯びる。そこにNFT化する意義があるのだろう。会員権が今後どのような形で発展するのか今から楽しみである。
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