NFTXとは、流動的なNFTを作成するためのプラットフォームだ。ERC20の標準規格に基づいたトークンをMintしたり、NFTをNFTXに預けたりと、さまざまな使い方ができる。
同サービスはすでに複数の海外メディアで取り上げられており、日本でもNFTXに興味がある方が増えてきているだろう。しかし、英語の情報が多く、実際にどのようなサービスかわからない方も多いことが予想される。
そこで今回の記事では、NFTXの基本概要について解説する。この記事を読むことで、NFTXの特徴や仕組みについて理解を深められるようになるので、ぜひ参考にしてほしい。
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NFTXとは
NFTX(NFTエックス)とは、NFTコレクションなどのサービスに支えられているERC20トークン(vToken)を作り出すためのプラットフォームだ。ちなみに、ERC20とは、Ethereum(ETH:イーサリアム)の標準規格である。
NFTX上では、NFTから代替可能、かつ構成可能なトークンを作り出せるだけでなく、トークンを自由にトレードできる。
例えば、ブロックチェーンゲームやNFTコレクションとして高い人気を誇るCryptoPunks(クリプトパンクス)やAxies(アクシーズ)、CryptoKitties(クリプトキティーズ)、Avastars(アバスターズ)を基盤にしたトークンを発行・取引できる。
NFTXのCEOを務めるのは、Alex Gausman(アレックス・ゴーズマン)氏だ。彼は NFTXのプロジェクトを通して、NFT資産の主要な発行人としての基盤を築いていきたいという。
NFTXの仕組み
NFTXでは、Ethereum系のNFT1つに対して、ユーザーは代替可能なvTokenを1つ作成できる。また、vTokenを1つ使うと、NFTを1つ入手することができるので、物々交換のような仕組みをイメージするとよいだろう。
このようにNFTXではNFTを流動性の高いvTokenに変えられるため、NFT作品自体ではなく、投資に興味がある人も巻き込むことができる。結果的にvTokenの価格が上がり、vTokenrと同等の価値を持つNFT作品の価値も上がっていくとしている。
NFTXの特徴
それでは、NFTXのどのような点が優れているのだろうか。ここでは、将来的にNFTXに実装される予定の機能について紹介する。
ローン制度
将来的にNFTXでは「ERC20ローン制度」が使えるようになるという。ERC20ローン制度とは、ユーザーがNFTを担保にすることで低利でローンを借りられる制度のことだ。この制度を利用することにより、ユーザーはNFTを手放すことなく、資金を動かすことができる。
戦略の自動化
ユーザーはNFTXを利用することで、戦略を自動化できるようになる予定だ。
現在は、ウォッシュ トレード(水増し取引)※やトークンの流動性などの問題により、アセットに対するリアルな価値を見定めるのは極めて難しい。
そこでNFTXは、vTokenの価値をデータベースに基づいて自動で導く機能を搭載することで、ユーザーが効果的にプラットフォームを利用できるようにしたいと考えている。
NFTXでは他にもさまざまな取り組みを計画している。詳細を知りたい方は、公式ブログのロードマップを確認してほしい。
※同時に同価格でアセットを売買して偽の取引量を生み出すことによって、市場が活性化しているように見せること。
NFTXのターゲット
NFTXは、NFTコレクターのためのプロジェクトと認識されやすい。しかし、多くのNFTコレクターはそれぞれのNFTを鑑賞したり、トレードしたりすることを目的にしており、所有しているコレクションを代替可能なトークンに変える必要がない。そのため、基本的にNFTXのターゲット層とはならない。
NFTXがメインターゲットとしているのは、AxieやPunk、Kittyなど、定番銘柄のfundsをトレードしたい層とのこと。とりわけ、NFT市場で取引を行いたいが、一つ一つのNFTをトレードする時間や知識がない方に最適だという。
そのため、副業としてNFT投資を行いたい方や、有名銘柄を同時に扱いリスクを分散させたい方に利用されることが多い。
NFTX token(NFTX トークン)について
NFTXでは、「NFTX token(NFTX トークン)」と呼ばれるトークンが使われている。
NFTX tokenはガバナンストークンとしての側面を持ち、NFTX tokenの所有者は、コミュニティメンバーの同意を得た場合、NFTXのスマートコントラクトを変更する権限をもつ。ただし、変更の可否に関しては、投票開始後24時間以内に80%以上の投票トークン※を確認できた場合に認められる。
将来的には、可決のハードルを下げていく予定で、ユーザーが使いやすい仕組みを目指すという。
現在、NFTX tokenのサプライは650,000となっており、以下のように分配されている。
※トークンが投票権として機能し、ユーザーは賛成か反対か投票できる仕組み。
割合 | 用途 |
---|---|
10% | 5年にわたって創設者に帰属 |
30% | NFTに寄与 |
30% | ETHに寄与 |
10% | NFTX流動性に分配 |
20% | ファーミングに分配 |
NFTXの価格推移
仮想通貨価格やチャート情報を発信しているCoinMarketCap(コインマーケットキャップ)によると、NFTXの価格推移は以下の画像の通りだ。
NFTX tokenの価格は2021年1月から現在にかけて大きく変動していることがわかる。
2021年2月15日には過去最高値の約57,518円を記録している。これは、NFTへの注目度が高まり、市場全体が盛り上がりを見せたことが関係していると考えられる。
2022年3月15日の現時点では、NFTX tokenの価格は約9,343円となっている。
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NFTXはコミュニティ主導の流動的なプラットフォームだ。同プラットフォームでは、ユーザーは自分の所有しているNFTをvTokenに交換できる。
NFTXは、流動性の低いNFTを運用しやすいvTokenに変えられる画期的なサービスであるため、多方面から注目を集めている。実際に、公式Twitter(ツイッター)のフォロワーは4万人以上にも及ぶ。
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