メタバース「XANA（ザナ）」の開発元であるブロックチェーン企業のNOBORDER.z FZE（ノーボーダーズ）社が、5月2日から5日かけて、NFTゲームカードシリーズ「ASTROBOY x JAPAN（ご当地アトム）NFT」の鳥取版を販売したことが明らかになった。
同社が提携を結んでいる世界最大級の暗号通貨取引所「Binance（以下、バイナンス）」の協力のもと、アニメ制作を手掛ける株式会社手塚プロダクションと株式会社J&J事業創造（株式会社JTBと株式会社ジェーシービーの合弁会社）と共同でプロジェクトが進められた。
本プロジェクトは「地方創生」をテーマにしており、インバウンド需要の拡大を目指すために、収益の一部を各地域産業に寄付するという。また、世界で飢餓に直面する子どもたちをサポートするためのチャリティー「バイナンスランチ For Children」にも寄付するとのことだ。
ちなみに、XANAとはEthereum（イーサリアム）やバイナンス、Solana（ソラナ）などの複数のブロックチェーンに対応しているメタバースプラットフォームだ。XANAの基本概要については以下の記事で紹介しているので参考にしてみてほしい。
【日本語対応】注目メタバース「XANA（ザナ）」とは？ゲームの内容やロードマップを紹介！
NFTカードは「Standard cards（通常カード）」と「Genesis cards（初回限定版ジェネシスカード）」の2種類に分けられる。バイナンスNFTとGaller NFT（ガレー・NFT）、XANANLIA（ザナリア）のマーケットプレイスが利用された。バイナンスNFTにおいては、特設のステーキングページが用意され、事前登録制にて販売された。それぞれの販売枚数や販売方法などは以下の通りである。
| 販売タイプ | 販売方法 | 販売枚数 | 日程 | |
|---|---|---|---|---|
| バイナンスNFT | 通常カード | 事前登録販売 | 20,000枚 | 5月5日 |
| Galler NFT | 通常カード | 直接購入可能 | 5,000枚 | 5月5日 |
| XANANLIA | ジェネシスカード | 事前登録販売 | 2,100枚 | 5月2日〜5月5日 |
火の鳥やブラック・ジャックなどで世界的な人気を誇る手塚プロの代表作「鉄腕アトム」が起用されたことだけでなく、鳥取県知事を務める平井伸治氏自らが記者会見でプロジェクトについて発表したことで大きな注目を集めた。
現在は、鳥取県は宇宙産業の取り組みを積極的に行っており、景勝地、文化、食の魅力をテクノロジーを活用して発信していくつもりだ。
地方自治体がNFTゲームを活用するのは、今回のプロジェクトが日本国内で初だという。NFTやブロックチェーンを取り入れた取り組みは、地方創生を実現するための手段として、他の地域でも実施されていくのではないだろうか。
参考URL：
https://xana.net/launchpad/astroboy-x-japan-xana-launchpad/
