動画配信サービスYouTubeのCEOであるSusan Wojcicki(スーザン・ウォジスキ)氏は2022年1月25日、同社のサービスにNFTを導入する可能性があることを示唆した。
ウォジスキ氏は米国時間1月25日に公開した文書の中で、YouTube上にNFTを含むWeb3テクノロジーを導入する可能性について言及した。
同氏は文書の中で、「2021年は暗号資産やNFT、DAO(自立分散型組織)が、クリエイターとファンのつながりを深める機会として注目を集めた。NFTを駆使してクリエイターの収益化を支援するなど、我々はYouTubeのエコシステムをさらに発展させたいと考えている」と述べている。
Web3テクノロジーとは、大まかに言えば分散型のテクノロジーのことを指す。これまでのWeb1のインターネットでは発信者と閲覧者が固定されており、両者が双方向にコミュニケーションを取ることはほとんどなかった。その次に訪れたのが、Web2である。Web2ではインターネット上でできるコミュニケーションの幅が広がり、発信者と閲覧者の双方向のコミュニケーションが可能になった。この代表的なツールがInstagramやTwitterといったSNSである。
これらの過程を経て、現在徐々にWeb3のテクノロジーが登場し始めている。仮想通貨やNFTといった分散型の仕組みを活用したものも、Web3の代表的なツールだといえよう。
現時点ではYouTubeにNFTをどのように導入していくのかなどについては具体的な公表はされていないものの、これからも最先端の技術を取り入れていくとしている。
なお、2022年2月にはYouTubeのゲーミング責任者Ryan Wyatt氏が退任し、Polygon傘下の「Polygon Studios」のCEOに就任することが分かっている。同氏はYouTubeのゲーミング部門で7年間活躍してきた人物だ。「Polygon Studios」ではゲーミングやエンタメ、ファッション、ニュース、スポーツなどの分野で事業を展開する予定だという。
今回のニュースから、YouTube界にもNFTの波が訪れたことが伺える。2021年にはInstagramでもNFT機能の導入を示唆するニュース(詳しくはこちら)があり、SNSや動画配信サービスでNFTが注目を集めていることが分かる。
YouTubeは世界中の人々が日常的に使用しているツールであり、NFTが導入されればNFT業界の動向にも大きな影響があると考えられる。引き続き動向を見守っていこう。
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