米国フロリダ州にある住宅がNFTとしてオークションにかけられたことが明らかになった。住宅をNFT化してオークション販売するのは、不動産業界において初の試みだ。加えて、デジタル資産による決済を採用している点も珍しく、各方面から大きな注目を集めている。
同オークションは、不動産事業を手掛けるスタートアップ企業のPropy(プロピー)社が主催した。2月10日、オークションは無事終了し、NFT住宅は210ETH(約6232万円)の価格で落札されている。
PropyのCEOを務めるNatalia Karayaneva(ナタリア・カラヤネヴァ)氏は、自身のTwitter(ツイッター)で「歴史が刻まれた」とコメントを残した。
今回オークションで落札されたのは、2,162平方フィートのフロリダにある住宅だ。寝室5部屋に加えて、フルバスルームが3つ、ハーフバスルームを1つ有する間取りである。また、サーフィンなどのウォータースポーツを楽しめるセントピートビーチまで徒歩数分のロケーションとなっている。
ちなみに、販売者となったのは、defi Unlimited(ディーファイ・アンリミテッド)やAlloy Design & Development(アロイ・デザイン・アンド・ディベロップメント)の共同創設者であるLeslie Alessandra(レスリー・アレッサンドラ)氏だ。
歴史的快挙となったオークションについての詳細は、こちらのページで確認できる。
Florida – the home of the first US real estate NFT
今回のオークションは、地元メディアのFOX 13 Tampa Bay(フォックス・13・タンパ・ベイ)に取り上げられた。
ニュース動画の中では、不動産業者のAmy Heckler(エイミー・ヘックラー)氏は、住宅をNFT化して販売することに対して、「不動産における将来の可能性を示したと思う。」とコメントしている。
また、サウスフロリダ大学で経営学の教授を務めるBalaji Padmanabhan(バラジ・パドマナブバン)氏は、「多くの人が、不動産がNFTの世界に足を踏み入れたことに胸を躍らせているだろう。もちろん、いくつもの障壁はあるが、NFTが新たな取引の形であることを示している。」と前向きな姿勢を示した。
公式ページでは、オークションを再び開催するという内容の表記を確認できる。次回はフロリダの経済の中心地であるタンパにあるコンドミニアムが販売される予定だ。
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参考URL:
https://cryptonews.com/news/florida-home-auctioned-off-as-an-nft.htm