最近では仮想通貨の取引が行える取引所が数多く存在している。しかしステーキングができる取引所の数はそこまで多くなく、自身に合ったものをしっかりと選びたいと考える方もいるのではないだろうか。
そこで今回は、ステーキングにおすすめの取引所を国内と海外それぞれでピックアップして紹介する。取引所の紹介以外にも、ステーキングの解説やステーキングの魅力・注意点についても触れている。
そのため本記事を読めば、ステーキングについて一通り理解を深めることが可能だ。しっかりと最後まで読んで、自身の投資に役立ててほしい。
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NFTや仮想通貨の取引、およびブロックチェーンゲームのプレイには仮想通貨が必要となる。仮想通貨は仮想通貨取引所から入手できるので、まだ口座を開設していない方は、事前に開設しておこう。
国内であればCoincheckがおすすめだ。Coincheckは国内の取引所の中では取り扱い通貨数が多く、取引手数料もお得で良心的だ。
なお、他の取引所と比較したい方は以下の記事を参考にするとよい。
【国内】ステーキングにおすすめの取引所
では早速、ステーキングに最適な国内の取引所を5つ紹介する。
- Coincheck
- GMOコイン
- bitFlyer
- CoinTrade
- OKCoin Japan
なお、2022年9月現在、CoincheckとbitFlyerはステーキングサービスを停止している。そのため国内の取引所の利用を考えている人は、GMOコイン、CoinTrade、OKCoin Japanの3つから選択することになる。
下記の表をご覧になって分かる通り、取引所によってステーキングに対応する通貨も異なる。
取引所 | ステーキング対応通貨 |
Coincheck | リスク(LSK) |
GMOコイン | テゾス(XTZ)・シンボル(XYM)・カルダノ(ADA) |
bitFlyer | リスク(LSK) |
CoinTrade | パレットトークン(PLT)・アイオーエスティー(IOST) |
OKCoin Japan | アイオーエスティー(IOST)・トロン(TRX) |
そのため、気になる取引所がステーキングしたい通貨を取り扱っているかどうかもよく確認してほしい。
ではそれぞれの取引所のステーキングについて、特色を簡単にチェックしていこう。
Coincheck(2022年8月現在は停止中)
国内大手仮想通貨取引所のCoincheckでは、2020年1月からステーキングサービスのβ版が開始された。ただ、現在は停止中である。
Coincheckのステーキングでは、仮想通貨リスク(LSK)のステーキングが可能だった。ステーキングの参加条件は、1日平均で10LSK以上を保有することだ。報酬は、毎週水曜日に付与となっていた。
Coincheckのウォレットにリスクを入金しておくだけでステーキングができるため、面倒な管理が不要なのが大きなメリットとなる。
GMOコイン
GMOコインでは、仮想通貨テゾス(XTZ)・シンボル(XYM)・カルダノ(ADA)のステーキングが可能だ。報酬は、毎月10日に付与される。
GMOコインはアルトコインの取り扱い数が豊富である上に、レバレッジ取引ができる通貨も多い。運営会社のGMOインターネットグループはインターネット事業が強みというだけあり、セキュリティ対策にも力を入れている。
初心者から経験者まで、全ての投資家におすすめの取引所である。
bitFlyer(2022年8月現在は停止中)
bitFlyerでは、リスクのステーキングが提供されていた。Coincheckと同様、1日あたり平均10LSK以上保有していることが参加の条件だ。報酬の付与は毎週火曜日であった。
bitFlyerは販売所の売買手数料などの各種手数料が無料であるほか、ビットコインをはじめとする17種類の仮想通貨を1円から売買できる。使い勝手の良い取引所として認知度も高く、初心者にもおすすめだ。
CoinTrade
CoinTradeは2022年7月からステーキングサービスを開始した。
CoinTradeとは、2021年3月から運営している仮想通貨取引所だ。同取引所の運営会社は株式会社マーキュリーで、国内取引所bitbankを運営するビットバンク株式会社にも出資している企業である。
CoinTradeでは、パレットトークン(PLT)とアイオーエスティー(IOST)のステーキングが可能だ。今後はカルダノ(ADA)やポルカドット(DOT)も追加予定であるという。
同取引所は売買手数料や入金手数料、口座開設にかかる費用も無料であるため、かなりお得に利用できるのが強みといえるだろう。
OKCoin Japan
OKCoin Japanでは、アイオーエスティー(IOST)とトロン(TRX)のステーキングが可能である。
同取引所にはステーキング期間の定めがない「フレキシブル」プランと、ステーキング期間が定められた「定期」プランの2種類がある。定期プランの場合、期間は15日・30日・60日の3つから選択する(トロンは30日と60日のみ)。
報酬は、報酬起算日の翌日から毎日16時以降に自動で付与される。
OKCoin Japanは、ユーザーから預かった資産を全てコールドウォレットで管理している。さらにすべてのアクセスには2段階認証が要求される仕様になっており、セキュリティの高さは文句なしの取引所だ。
また、ユーザーの取引量に応じてレベルが決定されるという特徴もある。レベルが上がるにつれて、手数料が安くなるのもポイントだ。
【海外】ステーキングにおすすめの取引所
次に、ステーキングを行っている海外取引所を2つ紹介する。紹介するのは下記の取引所だ。
- Binance
- Bybit
海外の取引所では、ステーキングに対応する通貨が一気に増える。Binanceではおよそ100の通貨、Bybitでは20の通貨に対応している。そのためマイナーな通貨をステーキングしたい場合には、海外の取引所を利用するのも一つの手かもしれない。
それぞれの取引所について、簡単に見ていこう。
Binance
世界最大級の取引所であるBinanceでも、ステーキングをすることが可能だ。Binanceのステーキングには以下の4種類がある。
- 定期ステーキング
- DeFiステーキング
- フレキシブルステーキング
- ETH2.0ステーキング
それぞれのステーキングについて、簡単に紹介する。
定期ステーキング
定期ステーキングとは、一般的なステーキングをイメージして差し支えない。一定期間資金を保有することで、その期間に応じて報酬が得られる仕組みだ。
Binanceの定期ステーキングでは、ソラナ(SOL)やカルダノ(ADA)、サンド(SAND)などの通貨のステーキングが可能だ。ステーキングに対応する通貨は100近くにも上る。
DeFiステーキング
DeFiステーキングとは、DeFiの仕組みを利用したステーキングである。
そもそもDeFiとはスマートコントラクト技術を活用して金融商品を提供する仕組みのことで、日本語では「分散型金融」と呼ばれる。
DeFiステーキングは、個人での参加が難しいDeFi商品の購入をBinanceが代行することで、多くのユーザーが簡単に利用できるというものだ。DeFiサービスには大規模なものも数多く存在し、「ウォレットの管理」「貸出の際のガス代」「英語が必要になる」など様々な作業が発生する。
このようなDeFiサービスをBinanceが代行してくれることで、ユーザーは簡単にDeFiサービスに参加できる上に、資金を預け入れることで手数料を獲得できるというメリットがあるのだ。
ETH2.0ステーキング
これはイーサリアムに特化したステーキング方法である。
イーサリアムは、2020年から着々とイーサリアム2.0へのアップデートを行っている。このアップグレードを支えるために行われているのがETH2.0ステーキングだ。
同ステーキングではイーサリアムがアップグレードの最中であるため、最長で2年ほど資産が引き出せなくなる可能性があるとされている。そのためBinanceではステーキングに参加したユーザーに対して、イーサリアムと同価値の「BETH」を配布することでそのデメリットを解消している。
BETHは取引所内で換金できるため、長期的なステーキングへのハードルを下げる策となった。
なお、以下の記事ではBinanceのステーキングについてさらに詳しく紹介している。興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。
Bybit
Bybitでは、AXSやDOT、MATICをはじめとする20の通貨のステーキングが可能だ。
同取引所のステーキングには「積立ステーキング」「定期ステーキング」の2種類がある。積立ステーキングの場合であれば、いつでも通貨の払い戻しができる。しかし定期ステーキングの場合、満期日を迎えるまで払い戻しをすることはできない。
Bybitはスプレッドもタイトで、最大100倍のレバレッジ取引が可能であることで有名な取引所だ。マルチシグのコールドウォレットでユーザーの資産を管理しているため、セキュリティ面においても信頼が厚い。
そもそもステーキングとは?
ステーキングとは、特定の通貨を保有することで利益を獲得する仕組みのことだ。
通貨を保有することは、その通貨を稼働させているブロックチェーンの維持や承認に貢献することにつながる。その見返りとして、報酬が発生するというメカニズムだ。つまり株や不動産で言うところの「インカムゲイン」のようなイメージである。
仮想通貨を日々稼働させるには、コンセンサスアルゴリズムがPoW(プルーフ・オブ・ワーク)であればマイニング作業が必要となる。マイニングとは通貨を用いた取引や送金などのデータの計算・認証作業のことを指す。
マイニングでは、計算処理の速さによってユーザーの報酬が決定する。つまり高性能な計算設備を備えたコンピュータが必要というわけだ。しかしマイニングには膨大な電力を消費するため、近年では環境負荷が懸念されている。
このような問題点があるため、イーサリアムではコンセンサスアルゴリズムをPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行している。
PoSとはPoWと同様、仮想通貨の取引や送金データをブロックチェーン上に繋ぐ仕組みのこと。しかしPoWとの大きな違いは、報酬が「通貨の保有量と保有期間によって決定される」ことである。
PoSの方がコンピュータや環境への負荷が小さく、個人の労力も少なく済む。そのため、PoSへの期待が高まっており、同時にステーキングという投資方法にも注目が集まっている。
ステーキングの魅力
ステーキングには、投資家にとって嬉しい魅力がたくさんある。ここでは以下2つの魅力を紹介している。
- 保有しているだけで報酬を得られる
- 利率が高い傾向にある
それぞれについて、チェックしていこう。
保有しているだけで報酬を得られる
これまでにも解説した通り、ステーキングでは通貨を保有しているだけで報酬を得られる。不労収入のような位置付けになるため、本業が忙しい方など、なかなか作業の時間が取れない人にとっては大きな魅力といえるだろう。
利率が高い傾向にある
ステーキングでは利率が高い傾向にあるのも、大きなメリットだ。
一般的な銀行だと、平均利率はおよそ0.002%ほどである。しかしステーキングでの金利は1%〜6%ほどの通貨が多い。
同じ「資産を預け入れる」という行動でも、仮想通貨取引所と銀行では大違いだということが分かる。
ステーキングの注意点
一方で、ステーキングには知っておくべき注意点もある。ここではその注意点を2つ解説する。
- ステーキング中は通貨を動かせない
- ステーキング中に価格が下落するリスクも
いずれも重要なことなので、しっかりと押さえておこう。
ステーキング中は通貨を動かせない
ステーキング用に預けた資産は一定期間動かせないという制限がある。
そもそもステーキングとは、報酬を得るための担保として預けているもの。ユーザーの都合で勝手に取引をすることや、出し入れすることはできない。もちろん、ステーキングの期間を終えれば、自由に動かせるようになる。
短期売買のように現在の状況に応じてポジションを調整するといったことは難しいので、ステーキングを始める際には、長期的な視点で考えるようにしよう。
ステーキング中に価格が下落するリスクも
ステーキング中であっても、預け入れている通貨は価格変動の影響を受ける。そのためステーキング中に価格が下落する可能性もあること忘れないようにしよう。
ボラティリティの激しい通貨は売買のタイミングが重要であるため、「ステーキングは控える」などしっかりと考えておくことが大切だ。
ステーキングに関するよくある質問
最後に、ステーキングに関するよくある質問を紹介する。質問は以下の3つだ。
- Binanceでステーキングが終わったら、どうなる?
- 仮想通貨ごとのステーキングの利率を知りたい
- イーサリアム(ETH)のステーキングのやり方は?
それぞれ解説していく。
- Binanceでステーキングが終わったら、どうなる?
-
Binanceでステーキングの期間が終了したら、資産はユーザーのウォレットに返却される。
定期ステーキングから償還後、資金が反映されるまで数日かかることもある。たとえばイオス(EOS)は72時間、ポルカドット(DOT)は28日かかるとされている。
通貨によってかかる期間が異なるので、予め公式サイトから確認しておこう。
- 仮想通貨ごとのステーキングの利率を知りたい
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2022年9月現在の主要通貨の利率をまとめると、以下のようになる。
通貨名 利率 イーサリアム(ETH) 4.11% ソラナ(SOL) 5.03% カルダノ(ADA) 4.96% ポルカドット(DOT) 14.14% ネム(XEM) 9.73% トロン(TRX) 3.52% - イーサリアム(ETH)のステーキングのやり方は?
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イーサリアムのステーキングに参加するには、「取引所を利用する」「自宅サーバーでステーキングする」という2つの方法がある。
取引所を利用するなら、ステーキングサービスを提供している取引所で口座開設すれば簡単に行える。
自宅サーバーで行う場合は、イーサリアム1.0とイーサリアム2.0それぞれのクライアントをセットアップする必要がある。
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NFT取引を楽しむ上で仮想通貨は必須となる。まだ仮想通貨の口座をお持ちでない方はこの機会に開設しておくとよい。仮想通貨取引所は国内外さまざまなサービスがあるが、日本円から仮想通貨への換金の必要性を考えると、国内取引所の口座は必ずひとつは持っておきたい。
有名な取引所はどこもサポート体制が手厚く、優劣はつけ難いが、NFT投資に取り組むのであればCoincheckがおすすめだ。Coincheckでは「Coincheck NFT」というサービスを展開しており、早くからNFT分野に力を入れている。加えて、ダウンロード数No.1、取り扱い通貨数国内最大級を誇り、多くの方から選ばれている。
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また、他の取引所も検討したい方は以下の記事を参考にするとよい。
【まとめ】取引所をしっかりと選んでステーキングを始めよう
今回は、ステーキングにおすすめの取引所や、ステーキングの魅力・注意点について解説した。
国内ではGMOコインとCoinTrade、OKCoin Japanでステーキングが行える。海外ならBinanceかBybitだ。
取引所によってステーキングに対応する通貨が異なるので、まずは「ステーキングしたい通貨の取り扱いがあるかどうか」をチェックしよう。その後本記事を参考に、取引所ごとの特色を理解して取引所を選定するのがおすすめだ。
ステーキングは資産を保有しているだけで報酬を得られるため、誰でも手軽に始められる。「まだやったことがない」という方も、ぜひ始めてみてはいかがだろうか。
なお、当サイトではNFTなどの仮想通貨に特化した情報をピックアップしている。有力銘柄についても数多く紹介しているので、ぜひチェックしてみてほしい。公式Twitterでは最新記事の掲載情報をツイートしているので、フォローしておくことをおすすめする。