日本の小学生である通称「Zombie Zoo Keeper」くん(8)のピクセルアートのNFTが、約110ETH(約4,000万円)で落札されたことが分かった。NFTの販売は、NFTマーケットプレイス「Foundation(ファウンデーション)」にて行われた。
Zombie Zoo Keeperくんの母親は、アーティストとしても活躍する草野絵美氏だ。同氏はテクノポップ音楽ユニット「Satellite Young(サテライトヤング)」のメンバーとして活動しているほか、東京藝術大学の非常勤講師でもある。
2021年8月下旬のある日、夏休みも終わりを迎えるという時に草野氏の息子が「NFTを作ってみたい」と言い出したことから制作は始まった。夏休みだったこともあり、NFT制作を自由研究の題材にしたという。
同氏はまず、ドット絵が描けるアプリをiPadにインストールしたという。対して息子は大好きなマインクラフトのゾンビと図鑑や絵本で見た動物たちの絵を組み合わせてピクセルアートを描いた。
そしてその日のうちにNFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」でアカウントを作成。同時に発信用のInstagramやTwitterアカウントも作成し、最初の作品3枚を0.006ETH(約2,300円)で販売した。
出品してから1週間は、特に何も起こらなかったという。しかしそのうちに、ドット絵イラストを数多く手がけるイラストレーター、たかくらかずき氏が最初のNFTを購入してくれたのだ。
そこからNFTを購入する人が増え始め、米人気DJ兼プロデューサーのTrevor McFedries氏がNFTを購入。同氏はDJとして米人気シンガーのケイティ・ペリーともコラボしているほか、300万人フォロワーを誇るバーチャルインフルエンサーのLil Miquela(リル・ミケーラ)のプロデューサーをするほどの人物だ。
そんな彼がTrevorがZombie Zoo KeeperくんのNFTをTwitterで拡散したことで、落札数はさらに増加した。
OpenSeaの二次販売機能でも、Zombie Zoo KeeperくんのNFTは高値で取引されている。一例として、音楽プロデューサー兼DJのスティーヴ・アオキ氏が、二次販売にて彼のNFTを各2ETHで3作品を購入している。合計落札額は日本円換算で約240万円であった。
初めてのNFT販売によって多額の収益を稼ぎ出した小学生のZombie Zoo Keeperくん。気になる彼の反応はといえば、「最初は嬉しかったけど、あんまりお金が多すぎたら人生が変わりそう」と冷静なものだったという。
彼は現在、休日に1日7枚~9枚ほどイラストを描いている。NFT販売で得た収益で、趣味のポケモンカードを父に買ってもらったそうだ。
小学生の自由研究から始まったNFT制作。ここまで高値で取引され、注目を集めるとは誰も予想できなかったのではないだろうか。NFTには、年齢の垣根を超えた可能性があることがうかがえる。
当サイトでは、NFTでの稼ぎ方やマーケットプレイスの利用手順を紹介している。NFTの販売に興味がある方はぜひ他の記事もチェックしてみてはいかがだろうか。
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