2021年6月末、米報道局CNNがNFT事業に参入することを発表した。同社では、CNN41年の歴史の中から、数多くの決定的瞬間を切り取ったNFTコレクション「Vault by CNN」を販売するという。基盤となるブロックチェーンにはDapper Labs(ダッパーラボ)のFlow(フロー)が採用されている。
Vault by CNNには、アメリカ大統領選挙のシーンなどのアメリカ史を語る上で欠かせない出来事や、CNNの初期の独占映像などが含まれる。なお、CNNのプレスリリースでは詳細はまだ明かされていない。
同コンテンツは、法定通貨での購入が可能となっている。購入する際はデジタルウォレット「Blocto」にてアカウントを作成する必要がある。作成後、米決済サービスのStripe(ストライプ)を経由してクレジットカードでNFTを購入できる。
NFTはイーサリアムなどの仮想通貨での決済が一般的である。CNNのNFTが法定通貨で購入可能となると、仮想通貨になじみの薄い層も取り入ることができるため、かなり間口が広がると考えられる。
ユーザーが購入したNFTは「モーメント」と呼ばれ、CNNWebサイトのユーザーページに表示することができる。また、一部の限定版NFTセットには、購入したモーメントを表示するためのディスプレイが付属するという。
2021年3月26日にはニューヨークタイムズもコラム記事をNFT化して販売し、約56万ドル(約6097万円)という額で売却されている。今回のCNNのNFTコレクション販売の件と合わせて、歴史ある世界的な報道機関がNFT事業に続々と参入している。
Vault by CNNにいくらの値がつくのかはまだ分からないが、世界的権威のある報道機関なだけにかなりの額が期待される。アメリカ国内だけでなく、世界中のNFT投資家がその動向を見守っていることであろう。
今回の出来事は、NFTが活躍の幅を広げたポジティブなものである。投資対象としてNFTに注目している人は、今後の動向を随時チェックしておくことをすすめる。
参考URL:
https://www.neweconomy.jp/posts/127477
アイキャッチ画像引用元:
https://ja.wikipedia.org/wiki/CNN