仮想通貨市場は昨年末からの停滞に続き、5月にはステーブルコインのペッグが外れたテラが震源となって全体的に値下がりの底が見えない状況だ。それゆえ冬の時代であると言われ始めているが、こういう時期こそ、普段であれば購入できない仮想通貨の買い時である。
値が下がっているときこそ、仮想通貨プロジェクトの下調べを行い、普段よりも安い価格で仮想通貨を購入するタイミングと言える。
本記事では、仮想通貨・ビットコインの始め方に焦点を当てて解説した。一通り読めば、仮想通貨取引の始め方とそのポイントを抑えられるようになっているので、ぜひ最後まで読んでいただきたい。
<【PR】口座をまだお持ちでない方へ>
NFTや仮想通貨の取引、およびブロックチェーンゲームのプレイには仮想通貨が必要となる。仮想通貨は仮想通貨取引所から入手できるので、まだ口座を開設していない方は、事前に開設しておこう。
国内であればCoincheckがおすすめだ。Coincheckは国内の取引所の中では取り扱い通貨数が多く、取引手数料もお得で良心的だ。
なお、他の取引所と比較したい方は以下の記事を参考にするとよい。
【手順は4つ!】仮想通貨・ビットコインの始め方
仮想通貨やビットコインの始め方は意外とシンプルである。
主に以下の4手順を踏めば、仮想通貨を購入できる。
- 仮想通貨取引所の口座開設に必要なものを準備する
- 仮想通貨取引所の口座開設をする
- 日本円の入金をする
- 仮想通貨・ビットコインを購入する
手順①:仮想通貨取引所の口座開設に必要なものを準備する
まずは仮想通貨取引所開設のために、必要なものを用意しよう。必要なものは主に以下の2点である。
- パソコンもしくはスマホ
- メールアドレス
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカードなど)
手順②:仮想通貨取引所の口座開設をする
必要なものの準備ができたら、いよいよ口座開設だ。仮想通貨取引所の公式ページにアクセスしよう。取引所にもよるが、口座開設にあたってまずはメールアドレスの登録を促される場合が多い。その後、氏名、住所、電話番号などの基本情報を入力し、最後に本人確認書類の画像のアップロードを行う。
審査に要する時間も取引所により変わる。例として、コインチェックでは、「スマホのかんたん本人確認」を行う場合、数時間から1日以内には完了する。対してパソコンのブラウザで本人確認を行う場合は、後日ハガキが簡易書留で到着してから、すべての機能の機能が利用できるようになる。
また、取引所によってはキャンペーンを実施しており、お得に口座開設できる場合がある。キャンペーン期間や、そのキャンペーン適用条件をチェックしておくとよいだろう。
手順③:日本円の入金をする
口座開設が完了したら、日本円を入金しよう。ほとんどの取引所はパソコンからでもスマホアプリからでも入金可能だ。
日本円の入金では銀行口座が必要となる。ほとんどの場合、銀行口座から取引所の指定の口座に振込をすることで入金できる。
銀行振込以外では、取引所指定のオンラインバンキングを利用する方法、コンビニ入金などがある。入金方法によって手数料も異なるため、取引所のWebページでチェックしておくことをおすすめする。
参考までに、以下でコインチェックの入金手数料を紹介しておく。
手順④:仮想通貨・ビットコインを購入する
日本円の入金が完了し、取引所の残高に自分の資産額が反映されたら、仮想通貨の購入が可能となる。
ほとんどの取引所は、「販売所」と「取引所」の両方が用意されている。初めての取引で板取引に慣れていない場合は、多少手数料がかかるが「販売所」での取引をおすすめする。
販売所では、以下の画像のように購入する分の日本円を入力し、購入ボタンを押すだけで手軽に仮想通貨が購入できる。以下はbitbankの販売所での購入画面の例だ。
仮想通貨での稼ぎ方
仮想通貨での稼ぎ方は多種多様だ。初めての取引は現物取引がおすすめだが、慣れてきたら様々な方法を学び、試してみるとよいだろう。
ここでは、主に以下の稼ぎ方について取り上げる。
- 現物取引
- 暗号資産FX
- デリバティブ取引
- ステーキング
- ファーミング
- レンディング
- 積立
- システムトレード
- エアドロップ、ローンチプール
現物取引
現物取引とは、仮想通貨を売買することで利益を出すシンプルな方法である。仮想通貨の価格は、日々めまぐるしく変わっていく。その中で、購入したときよりも仮想通貨が値上がりしたときに売ることで売却益を得ることができる。
注意点は、仮想通貨が必ずしも値上がりするわけではなく、値下がりする場合もあることだ。たとえば、仮想通貨が購入したときの金額よりも値下がりした場合は、そのまま売却すると、損をしてしまう。 もちろん、仮想通貨の値段が上がるまで待てば利益がプラスに転じる可能性はある。ただ、そのタイミングがいつ訪れるのかは分からないため、ポジションを持ち続けることは必ずしも得策とは言えない。
大きくかつ長期的な下落が予測される場合は、早い段階で売ってしまい、損切りすることも視野に入れるべきだろう。
レバレッジ取引
レバレッジ取引とは、預けた資金を担保にして、保有する以上の資金を運用する取引方法だ。日本の取引所は2倍までと定められている。保有資金の2倍の金額を運用して、2倍の利益を狙うことができる。
また、レバレッジ取引には「空売り」という方法があり、保有していない通貨を売ったことにして、後から買い戻すことができるのが特徴だ。
レバレッジ取引は少ない資金でも大きな金額の取引が出来るのが魅力だ。そのため、現物取引よりも大きな利益を出すことができるが、損失を被った場合の金額も大きくなる。仮想通貨は価格変動が大きい傾向があるため、ハイリスクハイリターンであることに注意しよう。
デリバティブ取引
デリバティブ取引とは、金融派生商品ともいう。デリバティブ取引の主な取引方法は、先物取引とオプション取引である。先物取引は将来の特定の日時と価格で取引することを約束するものだ。期日が来たら決済が行われる。またオプション取引は、取引をする権利自体を売買する。その場合、あくまで権利の契約であるため、利益が出そうな場合は権利を行使し、損しそうな場合は、権利を放棄するという自由がある。
国内ではbitFlyerでビットコイン先物取引が可能だ。その他、BTCC、FTXなどでもデリバティブ取引ができる。
ステーキング
ステーキングとは、仮想通貨を保有し、そのブロックチェーンのネットワークに参加することで報酬を得る方法である。ステーキングが可能な仮想通貨は、PoSというコンセンサスアルゴリズムを採用しているものだ。コンセンサスアルゴリズムといえば、PoWが有名だ。PoWは、より多く計算処理をした人に報酬を与える方法である一方で、PoSは仮想通貨の保有量と保有年数で報酬が決まる。
PoSによるステーキングは、長期間保有することにインセンティブが働くため、チャート分析などのスキルが必要ない。仮想通貨投資初心者におすすめの稼ぎ方と言えるだろう。
国内では、GMOコインがテゾス、シンボル、アイオーエスティなどの仮想通貨のステーキングを行っている。
イールドファーミング
イールドファーミングはDEX(分散型取引所)に2種類の仮想通貨を預けて、流動性を提供することで、報酬として高い利回りを得ることができる仕組みである。利息だけではなく、ガバナンストークンという別の種類のトークンも獲得できる。ガバナンストークンとは、DAOで使用される仮想通貨で、保有することで、DEXの意思決定に参画できる利点がある。
国内取引所ではイールドファーミングを扱っているところは存在しない。PancakeSwapやCoupound、UniswapなどのDEXを利用する必要があり、使いこなすには高いリテラシーが求められる。また、金利は高いものの、預けている際に仮想通貨が値下がりするなど、価格変動のリスクもあるため、ある程度投資に慣れてきてからチャレンジすることをおすすめする。
レンディング
仮想通貨のレンディングとは、利用する予定のない資産を取引所に貸し出して、金利を得るサービスだ。シンプルな方法なので、仮想通貨を長期保有したい初心者などに向いている投資方法といえる。「貸暗号資産」サービスとも呼ばれる。取引所によって数日から3カ月など、貸出期間が選べるのも特徴だ。
国内ではGMOコイン、LINE BITMAXがレンディングサービスを提供しているので、気になる人は調べてみるとよいだろう。
積立サービス
仮想通貨の積立投資は、毎月決まった額を決まった間隔で投資する方法だ。投資する価格を日本円で決めることができるため、仮想通貨の下落時のリスクを軽減できるのが魅力だ。たとえば、毎月5日に1万円分のイーサリアムを購入するなどの設定ができる。仮想通貨が高い時期は少なく、価格が低い時期は多くの仮想通貨を購入する方法となるため、長期的に見て、購入時価格を平準化できる。1回にまとめて購入するのではなく、分散投資となるためリスクが低いと言える。
国内取引所では、ビットフライヤーやコインチェック、GMOコインが積立サービスを提供している。
システムトレード
仮想通貨の稼ぎ方には、システムトレードという方法もある。システムトレードとは、いわゆる自動売買のことだ。システムトレードでは、仮想通貨取引の際に、アルゴリズムが決められたルールとタイミングで取引をしてくれる。どんなに敏腕のトレーダーでも睡眠を取る必要があるため、24時間ずっとPCに張り付いていることは難しい。また取引の際にどうしても感情的に判断してしまうことも少なくない。しかしシステムトレードがあれば、自分の設定したタイミングで自動的に取引をしてくれる。
システムトレードのデメリットは、急な価格変動には対応できない点、また、システムトレードのツールに利用コストがかかることと、ある程度のプログラミングスキルが必要なことだ。そういった意味では、ある程度上級者となってからトライする稼ぎ方と言えよう。
エアドロップ
エアドロップとは、プロジェクトの運営側が指定した条件をクリアすることで、リリース間もない仮想通貨を無料で獲得できるイベントのことを指す。Twitterのフォローやリツイートなどを行うことが条件のものもあれば、指定銘柄の保有が条件のものもある。無料で受け取った仮想通貨が上場すれば、売却することも可能だ。
国内取引所では、たとえばBITPOINTが毎月10日に仮想通貨TRONを保有していれば、NFTというトークンを無料でもらえるエアドロップを開催している。またCoinMarketCapという仮想通貨の価格情報が掲載されているサイトでも限定エアドロップ情報を公開している。気になる人は調べてみるとよいだろう。
仮想通貨取引所の選び方
多数ある仮想通貨取引所の中で、いったいどこを選べばよいのかと迷っている人のために、ここでは選び方のポイントを解説する。自分にあった取引所の見つけ方として、参考にするとよいだろう。
選び方①:セキュリティ面での信頼性
仮想通貨はオンライン上に存在するものであるため、ハッキング被害に遭いやすい傾向がある。それゆえ、仮想通貨取引所がどのようなセキュリティ対策を行っているかをしっかり見定めることが重要だ。
仮想通貨取引所がセキュリティ面での信頼性を図る最重要ポイントは、コールドウォレット対応をしているかどうかである。コールドウォレット対応とは、仮想通貨の引出しのために必要な秘密鍵を、オフラインの環境で管理することを指す。インターネットから離れた環境に保存することで、不正アクセスのリスク軽減となる。
その他は二段階認証など本人確認が徹底して行われているかどうかも要チェックだ。二段階認証とは、ログインの際に2種類の認証が必須となる方法である。たとえば、パスワード認証以外に、アプリの認証コードの入力が求められる。
仮想通貨取引所を選ぶときは、最低限コールドウォレット対応と二段階認証の導入が行われているかをチェックするようにしよう。
選び方②:取引手数料や送金手数料
仮想通貨取引所では、さまざまな手数料があり、以下の種類が存在する。
- 入金手数料
- 出金手数料
- 送金手数料
- 取引手数料
国内の仮想通貨取引所で入金手数料がかかるところはほとんどない。しかし、取引所によっては、銀行振込以外の方法で高額入金した際に、入金手数料が発生する場合があるので注意しよう。
出金手数料は取引所から日本円で出金する場合にかかる手数料だ。頻繁に日本円で出金を行う場合は、出金手数料がかからない取引所を選ぶとよいだろう。
送金手数料は、メタマスクなどのウォレットや、他の取引所へ仮想通貨を送金するときの手数料だ。基本的に送金する仮想通貨によって手数料は異なる。こちらも送金を頻繁に行う場合は、送金手数料が安いもしくは無料の取引所を選ぶことをおすすめする。
取引手数料は、販売所形式であれば無料、取引所形式であれば数%かかることが一般的だ。
販売所形式とは、ユーザーと仮想通貨取引所が取引を行う方法のことを指す。手数料がかからないと謳う反面、スプレッドという実質手数料が発生するので注意しよう。
取引所形式とは、ユーザー同士が売買の注文を出し合いマッチングを行う方法である。取引板を使うため、株取引と似た形態となる。
入金 | 出金 | 送金 | 取引手数料 | |
---|---|---|---|---|
Coincheck | 銀行振込:無料※コンビニ入金、クイック入金は770円~1018円 | 407円 | 0.0005BTC | 〇 |
bitFlyer | 無料 | 〇 | 0.0004BTC | 販売所:無料取引所:0.01~0.15% |
GMOコイン | 無料 | 無料 | 無料 | 販売所:無料取引所:Maker -0.01%, Taker 0.05% |
DMMビットコイン | 無料 | 無料 | 無料 | 販売所:0.0001 BTC取引所:- |
bitbank | 無料 | 550円/770円(3万円以上) | 0.0006 BTC | 販売所:無料取引所:Maker -0.02%, Taker 0.12% |
LINE BITMAX | 無料 | LINE Pay:110円他銀行:400円 | 0.0001 BTC | 無料 |
SBI VCトレード | 無料 | 0円~145円 | 無料 | 無料 |
楽天ウォレット | 無料 | 300円 | 0.001 BTC | 無料 |
選び方③:最低取引金額
最低取引額も仮想通貨取引所選びで重要となる。取引所の最低取引額とは、仮想通貨を購入する場合に、いくらからなら購入できるかという最低ラインを指す。
たとえば、開設した取引所の最低取引金額が500円相当額の場合は、500円以下の金額の仮想通貨を購入しようとしても出来ない仕組みとなっている。自分がいくらくらいの取引をしたいかをあらかじめ想定して、仮想通貨取引所を選ぶとよいだろう。
選び方④:取扱通貨の種類
ビットコインであれば、ほぼすべての取引所が取り扱っている。しかしそれ以外の通貨であれば、取引所によって扱いがない場合もあるので注意しよう。
気を付けなければいけないのは、販売所形式と取引所形式では取扱通貨が異なる場合だ。たとえば販売所形式での取引になれた後で取引所形式の利用を始めようととしたときに、今まで扱っていた通貨が取引できないといった状況が起こりえる。したがって、事前に取引所の取扱銘柄をしっかりチェックすることは重要だと言える。
選ぶ方⑤:レバレッジ取引があるか
レバレッジ取引ができるかどうかも、仮想通貨取引所選びの重要な要素の一つである。
レバレッジ取引ができる取引所は以下の通りだ。
取引所名 | レバレッジ取引 |
---|---|
Coincheck | × |
bitFlyer | 〇 |
GMOコイン | 〇 |
DMMビットコイン | 〇 |
bitbank | × |
LINE BITMAX | × |
SBI VCトレード | 〇 |
楽天ウォレット | 〇 |
選び方⑥:どのようなサービスがあるかで選ぶ
仮想通貨取引所には、販売所や取引所だけではなく、さまざまなサービスがある。
たとえば以下のようなサービスだ。
- 貸仮想通貨(レンディング)サービス
- 積立
- ステーキング
- NFTマーケットプレイス
人によって向き不向きが存在するため、稼ぐことができるサービスが複数用意されていることは大きなメリットだと言える。特に日ごろ会社勤めなどをしていて、日中はトレード画面を見る暇がない場合は、ほうっておいても稼ぐことができるレンディングや積立、ステーキングサービスのある取引所はねらい目だ。
貸仮想通貨 | 積立 | ステーキング | NFTマーケットプレイス | |
---|---|---|---|---|
Coincheck | 〇 | 〇 | × | 〇 |
bitFlyer | × | 〇 | × | × |
GMOコイン | 〇 | 〇 | 〇 | × |
DMMビットコイン | × | × | × | × |
bitbank | 〇 | × | × | × |
LINE BITMAX | 〇 | × | × | × |
SBI VCトレード | 〇 | 〇 | × | × |
楽天ウォレット | × | × | × | × |
選び方⑦:APIキーを提供しているかで選ぶ
忙しくトレード画面に貼り付けない人は、前述したシステムトレードを行うためのAPIキーを提供している取引所を選ぶのもよい方法だろう。APIキーがあれば、外部ソフトウェアから板情報を取得することや注文を行うことが可能となる。つまり、投資家は、自作のアルゴリズムで24時間体制でチャートを分析し、あらかじめ設定したタイミングで売買を行える。
しかし、そのためには取引所がAPIキーを提供しているかどうかが重要だ。APIキーの提供を行っている取引所はコインチェック、GMOコイン、ビットバンク、ビットフライヤーなどが挙げられる。
選び方⑧:チャート分析ツールがあるか
テクニカル分析を行いたい人は、チャート分析ツールのある取引所を選ぶとよいだろう。チャート分析ツールがあれば、特別なスキルがなくとも仮想通貨の値動きの分析やリスクの見定めなどを行うことができる。
チャート分析ツールを採用している代表的な取引所は以下だ。
チャート分析ツール | ツール名 | |
---|---|---|
Coincheck | 〇 | Tradeview採用 |
bitFlyer | 〇 | bitFlyer Lightning |
GMOコイン | 〇 | Web Trader |
DMMビットコイン | 〇 | -(独自ツール) |
bitbank | 〇 | TradingView採用 |
LINE BITMAX | × | × |
SBI VCトレード | 〇 | VCTRADE web |
楽天ウォレット | × | × |
【初心者向け】仮想通貨・ビットコイン取引におすすめの取引所
ここでは、仮想通貨やビットコイン取引をする上でおすすめの取引所をピックアップした。取引所選びの参考にしていただきたい。
おすすめ仮想通貨取引所①:Coincheck(コインチェック)
コインチェックは、ブラウザ、スマホアプリと共に初心者にもわかりやすいシンプルなユーザーインターフェースで人気の取引所だ。また販売所での取扱銘柄が多く17種類(取引所形式は4種類)と豊富なのが特徴である。最低取引額は約500円相当からなので、少額から仮想通貨取引にチャレンジしてみたい人にもぴったりの取引所と言えるだろう。
NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」では、さまざまなNFTが販売されている。The Sandbox、Othersidesをはじめとするメタバース内の土地やNFTトレカなどが気になる人は要チェックだ。
おすすめ仮想通貨取引所②:bitFlyer(ビットフライヤー)
ビットフライヤーはビットコイン取引量6年連続1位の流動性抜群の取引所である。流動性が高いと取引板が厚くなるため、注文が通りやすくなる。取扱銘柄は15種類と多く、現物だけではなく、プロ向けの取引サービス「bitFlyer Lightning」でレバレッジ取引できる。
また、ビットフライヤーログイン後にさまざまなショッピングサイトにアクセスすることで、ビットコインをもらえる、ビットコインを使ってビックカメラで買い物ができるなど、ユニークなサービスが充実している。
おすすめ仮想通貨取引所③:GMOコイン
GMOコインはGMOインターネットグループ傘下の満足度の高い取引所だ。取扱銘柄は合計18種類を誇る。手数料が安い取引所で、入金、出金、送金手数料がかからない。さらに、板取引にてメイカーの手数料がマイナスであるため、板注文で板に注文を並べる側となった場合は、手数料がかかるどころか受け取れるのが魅力だ。
またスマホアプリの機能が豊富で、現物取引だけではなく、レバレッジ取引、暗号資産FXの取引も可能。それだけではなくチャートも確認できるなど、利用できる機能が充実している。
おすすめ仮想通貨取引所④:DMMビットコイン
DMMビットコインは、DMMグループ傘下の取引所で、レバレッジ取引に強い。レバレッジ取引ができる銘柄はなんと19種類。さまざまなコインのレバレッジ取引をしたい人にはぴったりの取引所といえる。また、基本的に手数料がすべて無料なのも嬉しいポイントだ(銀行からの振込手数料やスプレッドは有料なので注意が必要)
現物取引では、取引所がないため、販売所形式のみ利用可能。もちろんスマホでもレバレッジ取引が行える。ハイリスクハイリターンの取引を好むユーザーに向いている取引所と言えるだろう。
おすすめ仮想通貨取引所⑤:bitbank(ビットバンク)
ビットバンクは販売所形式、取引所形式共に15種類の通貨を扱っている取引所だ。メイカー手数料がマイナスであるため、指値注文で板に並ぶ側となった場合は手数料を受け取ることができる。
チャート分析ツールとして「TradingView」を採用しており、テクニカル指標、描画ツール共に豊富に用意されている。また、bitbank(ビットバンク)は近日中に日本初で「ポリゴン(MATIC)を取扱い開始する予定であると発表している。これまでMATICは海外取引所で購入するしかなかったが、ビットバンクで購入できるようになるのは注目に値するだろう。
おすすめ仮想通貨取引所⑥:LINE BITMAX
LINE BITMAXは名前の通り、LINEグループ傘下の仮想通貨取引所だ。LINE BITMAXの取扱銘柄はビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リンクの6種類。パソコンではなく、スマホのLINEアプリのウォレットからアクセスする仕組みで、口座開設もLINEアカウントから行う。LINE Payと連携できるのがメリットでLINE Payをよく利用するユーザーであれば、取引がスムーズに行えるだろう。
しかし、販売所形式しかないため、手数料を安く取引したい人にはおすすめしない。逆に、初心者で当面販売所のみを利用したい人には向いていると言える。
おすすめ仮想通貨取引所⑦:SBI VCトレード
SBI VCトレードは、SBIグループ傘下の仮想通貨取引所だ。SBIグループは国内最大の総合金融グループであり、信頼性の高いのが特徴だ。入金手数料はもちろん、出金手数料、送金手数料共にかからないのが魅力。頻繁に入出金をする人におすすめの取引所だ。サービスも多彩で、レバレッジ取引、積立、レンディングサービスも扱っている。スマホアプリでレバレッジ取引も可能だ。
取扱通貨は7種類なので、多くのアルトコインに投資を検討している人には不向きかもしれない。
おすすめ仮想通貨取引所⑧:楽天ウォレット
楽天ウォレットは、楽天グループに属する仮想通貨取引所である。楽天グループのサービスをよく利用する人に向いている取引所で、楽天ポイントを溜めれば、そのポイントで仮想通貨を購入することができる。また、楽天キャッシュを経由すれば、仮想通貨でさまざまな買い物もすることができるのも魅力だ。
デメリットは取扱通貨が少ない点で、現物だと、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュの3種類しか取引ができない(レバレッジだと前述の3種類プラス「リップル」と「ライトコイン」)。またスマホと販売所形式のみで取引可能なため、パソコンで手数料を抑えてさまざまな通貨の取引を行いたい人には不向きかもしれない。
【おすすめ仮想通貨取引所ランキング】ビットコインはどこで買うべきか解説
仮想通貨・ビットコインを始める際のリスクと注意点
ここでは、仮想通貨やビットコインでの投資を始める際のリスクと注意点について解説する。実際に始める前に読んでいただくことで、リスクヘッジの一助となるだろう。
注意点①:余剰資金で始める
仮想通貨取引をする上で重要な点は、余剰資金で取引をおこなうことだ。仮想通貨は価格変動が大きく、右肩上がりの上昇をしているように見えても、いつ暴落するかわからない。元本割れするリスクが大きく、ハイリスク・ハイリターンの傾向が強いため、無くなっても困らないお金、余っているお金などで取引することをおすすめする。
注意点②:少額から始める
仮想通貨取引は、初心者であれば少額から始めたほうがよい。なぜなら、もし損失が発生しても、小さくて済むからだ。さらに少額で始めることで、より分散して投資が可能だ。さまざまなコインに分散して投資をすれば、そのコインごとに値動きが異なるため、リスクヘッジとなる。
注意点③:初心者のうちはレバレッジ取引をしない
初心者のうちはレバレッジ取引をしないことをおすすめする。「てこの原理」で、たとえば2倍のレバレッジをかけて取引したとしよう。元手が100万円の場合、200万円分の購入ができるが、10%値下がりすると、20万円の損失を出してしまう。もし、100万円のまま現物取引をしていれば、損失は10万円で済んだ。このように、レバレッジ取引をすると、損失も倍になる。
また、前述したように、仮想通貨は価格変動が大きい商品だ。レバレッジをかけた際にまさかの暴落が起きることで損失が大きくなることも留意しておこう。
注意点④:詐欺に気を付ける
仮想通貨界隈では、詐欺を働く人が少なくない。たとえば、SNSなどで、自分が仮想通貨取引を始めたり、初心者とわかる質問を投稿すると、DMなどで「手軽に儲かる」などと謳って、出資金を手にしようとする詐欺に遭う確率が上がる傾向がある。
また、「身元のはっきりしない取引所」「偽のプレスリリース」「偽のアプリ」も存在するので、サイト、アプリの信頼性は慎重に吟味する必要がある。
知らない相手からのDMは無視し、決して個人情報を教えないことも肝要だ。メッセージ内のURLを開き、ウォレットを接続すると資金を盗まれるリスクもあるため、決してアクセスしないように注意しよう。
注意点⑤:セキュリティに気を配る
仮想通貨取引は、盗難に遭わないためにも、セキュリティに気を配りたい。たとえば、取引所ごとにパスワードは必ず変えた方がよい。同じものを使いまわすのはリスクが高いからだ。
また、二段階認証は必ず設定しておくことをおすすめする。二段階認証とは、ログインパスワードとは別にセキュリティコードを設定する認証方法だ。たとえば「Google Authenticator」はGoogle社が開発した認証の仕組みで、アプリ上で表示されたパスコードも入力することで、取引所のログインが二段階認証となる。万一ログインパスワードが漏洩し盗まれたとしても、二段階認証の設定をしておけば、悪意のある者に不正にログインされなくて済むため、ぜひ活用したいところだ。
二段階認証の設定をまだしていない人は、取引所の設定画面から二段階認証を設定しておこう。
Coincheck(コインチェック)の二段階認証のやり方!設定方法・解除方法・ログイン方法を解説
【よくわかる】仮想通貨の基本
次に初心者向けに仮想通貨の基本事項をおさらいしておこう。
仮想通貨とは何か
仮想通貨は、日本銀行から引用すると、以下のように定義されている。
- 不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
- 電子的に記録され、移転できる
- 法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない
引用:日本銀行
簡単に言い換えると、インターネット上(厳密にはブロックチェーン上)でやりとりできる財産的な価値のことだ。さまざまな種類の仮想通貨があり、仮想通貨取引所で扱っているものであれば、法定通貨に交換ができる。
法定通貨と異なり裏付る資産はなく、利用者同士の需要と供給の関係などさまざまな要因によって価格は変動する。仮想通貨の価格変動は激しい傾向にあるため、リスクを踏まえて取引することが推奨される。
ビットコインとは何か
ビットコインとは、2008年10月にサトシ・ナカモトと名乗る人物によって書かれた論文から始まったプロジェクトだ。その論文の投稿の3か月後の2009年の1月に、論文を元にしたオープンソースのソフトウェアが作られ、開発された。それが現在のビットコインのスタートとなっている。
ビットコインは取引にブロックチェーンと呼ばれる技術を利用している。ブロックチェーンとは、取引の記録をまとめた台帳のようなもので、取引データをブロックごとに管理し、チェーン状に分散管理している。分散管理、すなわちネットワークに参加しているすべてのユーザーが同一の台帳を、皆で持ちあい共有することで、その情報の信憑性を担保している。そのため、ビットコインは法定通貨と異なり、その価値を保証する中央管理者や発行主体を必要としない。
ビットコインが登場したことで、アルトコインと呼ばれるさまざまな派生の仮想通貨が生まれた。現在、我々が仮想通貨と総称して取引しているコインは、すべてビットコインのアイディアをヒントにしたと考えてよい。
仮想通貨の始め方でよくある質問
ここでは、仮想通貨の始めるにあたってよく発せられる質問についてまとめた。取引の参考になれば幸いである。
よくある質問①:スマホでも口座開設できますか?
ほとんどの取引所がスマホで口座開設に対応している。スマホで口座開設すれば、本人確認がカメラ機能を使ってスムーズに行えるという利点がある。パソコンの場合は、画像としてOS内のフォルダにアップロードする必要があるため、工数がひと手間増えてしまうデメリットがある。
なお、スマホでしか口座開設できないLINE BITMAXのような取引所もあるので、注意しよう。
よくある質問②:販売所と取引所はどう違いますか?
仮想通貨取引所には、販売所形式と取引所形式の2種類の仮想通貨の取引方法がある。販売所形式では、ユーザーは仮想通貨取引所から仮想通貨を購入する。一方取引所形式では、ユーザー同士が注文を出し合って板取引をして仮想通貨を売買する。
販売所形式での取引の仕方はネットショッピングとほぼ同じでシンプルだが、手数料が高い難点がある。取引所形式での仮想通貨売買は、注文を出す方法が少し複雑だが、手数料が抑えられるメリットがある。両方一長一短であるため、仮想通貨取引の習熟度に応じて、初心者は販売所形式、中級者以上は取引所形式で利用する方法をおすすめする。
よくある質問③:少額投資は儲からないのですか?
少額投資は元手が少ないため、どうしてもその分利益が小さくなる傾向がある。しかし、少額投資だとしても、積立を利用して、コツコツと毎月利益を積み上げていけば、それに応じてリターンは増えていくと考えられるだろう。
よくある質問④:分散投資とはなんですか?
分散投資とは、投資先を1つに集中させるのではなく、複数種類に分けることである。たとえば、MATICという仮想通貨が将来有望と考えるからMATIC1本に全資産を集中させるのではなく、リップル、ポルカドット、アイオーエスティーなど、複数のコインに分散させて投資をする方法のことを指す。また積立投資も分散投資の一種で、この場合は、時間を分散させて投資をしていると言える。
分散投資のメリットは、リスクヘッジをできることだ。たとえば特定の銘柄に集中して全資金を投資した場合、万一その仮想通貨のプロジェクトが失敗し、価格が暴落したら、資金はすべて損失を被ってしまう。その点、分散投資を行っていれば、リスクを被るのは多数投資した中の一部のポジションだけとなる。
余剰資金で少額投資から始めよう
言うまでもなく、投資で大切なことは余剰資金で行うことである。仮想通貨は価格変動が激しく、予測を超えた暴落をしたり、高騰をしたりすることが往々にしてある。そこが面白いところかもしれないが、ハイリスク・ハイリターンであることを踏まえて、慎重に投資をすることが大事だ。
本記事を参考に自分に合う仮想通貨取引所を複数開設し、少しずつ現物取引や積立から始めてみてほしい。きっと世界が広がるはずだ。
【おすすめ仮想通貨取引所ランキング】ビットコインはどこで買うべきか解説
【PR】セキュリティ対策にハードウェアウォレットを携帯しよう
仮想通貨の安全性は堅牢なブロックチェーン技術に支えられているが、ハッキングのリスクはゼロではない。実際に仮想通貨流出のニュースをときどき耳にする。
そのため、仮想通貨を取り扱う際はしっかりとしたセキュリティ対策が必須だ。具体的には、リカバリーフレーズや秘密鍵を厳重に管理することで、ハッキング対策につながる。
秘密鍵に関しては「ハードウェアウォレット」で管理するのがおすすめだ。
ハードウェアウォレットとは、オフライン環境下で秘密鍵を管理できるコールドウォレットの一種。インターネット環境と物理的に遮断されているため、理論上、ウォレット内の秘密鍵が流出することがない。そのため、セキュリティが強固である。
関連記事:【NFT取引入門】必要なウォレットの種類から正しい選び方までご紹介
ハードウェアウォレットは各社からさまざまな商品がリリースされているが、おすすめは「Ledger Nano」シリーズだ。同シリーズはさまざまな仮想通貨に対応しており、世界的にも人気が高い。
商品名 | Ledger Nano S |
価格 | 9,889円(税込) *変更の可能性あり。購入時要確認 |
サイズ | 98mm(高さ) x 18mm(幅) x 9mm(厚み) |
重量 | 16.2g |
対応通貨 | BTC, ETH, XRP, USDT, BCH, DOT, LTC, BNB, EOS, XTZ etc… *代理店の販売ページ要確認 |
対応端末 | Windows(8以上), Mac OS(10.8以上), Linux |
接続方式 | USB Type Micro-B. Certification level: CC EAL5+ |
日本に公認代理店があり、そこで購入すれば日本語のサポートが受けられる。気になる方は以下のリンクから公認代理店のページへ飛び、購入してみてはいかがだろうか。