4月6日、暗号資産取引所Binance(バイナンス)のファンドであるBinance Labs(バイナンス・ラボ)が投資したことで話題になったSTEPN(ステップン)。
STEPNはNFTを所有しているユーザーが運動すると報酬が発生する、現実世界とNFTを組み合わせた新タイプのNFTゲームだ。
ブロックチェーンゲームの認知拡大と同時に、ユーザーの健康意識も高められるゲームとして多方面から注目を集めている。
そんな話題のSTEPNに挑戦してみたいが、何から始めればいいかわからないNFT初心者の方も多いのではないだろうか。
今回の記事では、STEPNの基本的な概要や始め方を解説する。この記事を読むことで、ゲームを始めるために準備すべきことが理解できるので、ぜひ参考にしてほしい。
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なお、他の取引所と比較したい方は以下の記事を参考にするとよい。
STEPN(ステップン)とは?
STEPN(ステップン)とは、「Move&earn(動いて稼ぐ)」をコンセプトにしたNFTプロジェクトだ。同ゲームでは、ウォーキングやジョギングなど、ユーザーの動きに連動して報酬が発生する。
ブロックチェーンにはSolana(ソラナ)を採用しており、ゲーム内通貨にはGSTトークン、ガバナンストークンにはGMTトークンが使用されている。
Solana Ignition Hackathon 2021(ソラナ・イグニッション・ハッカソン・2021)で、500以上のプロジェクトの中で4位を獲得するなど、高い期待が寄せられているプロジェクトだ。
ゲームを始めるにあたって、ユーザーはNFTのスニーカーを購入する必要がある。スニーカー購入後は、ゲームをGPSと連動させることで、現実世界で実際に移動した距離に応じてGSTトークンを獲得できる。
STEPN(ステップン)の運営者情報
STEPNの共同創業者はJerry Huang(ジェリー・ファン)氏とYawn Rong(ヨン・ロン)氏の2人だ。Huang氏は2008年からゲームプロデューサーとして活躍しており、 Rong氏は過去にブロックチェーン企業を立ち上げた経歴をもつ。
CSOのJessica Duan氏は、コンサルティングやマーケティングなど幅広い分野で活動してきた。デザイン責任者は、建築やコンピューター、グラフィックなどのデザインスキルを兼ね備えるRyan Turner(ライアン・ターナー )氏が務める。
ちなみに、adidas(アディダス)社で副社長を務めるScott Dunlap(スコット・ダンラップ)氏や、Alliance(アライアンス)社でアクセラレーター代表であるWilliam Robinson(ウィリアム・ロビンソン)氏などをアドバイザーとして迎えている。
STEPN(ステップン)のパートナー企業
STEPNは以下の企業とパートナーシップを締結している。
- Sequoia(セコイア):ベンチャーキャピタル企業
- Folius Ventures(フォリアス・ベンチャーズ):Web3領域の投資企業
- Binance(バイナンス):ブロックチェーン企業
- Solana Ventures(ソラナ・ベンチャーズ):ブロックチェーン領域の投資企業
- Alameda Research(アラメダ・リサーチ):高頻度取引業者
- Alliance(アライアンス):ソフトウェア開発企業
- M13:ベンチャーキャピタル企業
- Corner Ventures(コーナー・ベンチャーズ):ベンチャーキャピタル企業
- 6th Man Ventures(シックス・マン・ベンチャーズ):ベンチャーキャピタル企業
- Zee Prime Capital(ジー・プライム・キャピタル):ベンチャーキャピタル企業
- Sfermion(スフェルミオン):NFT領域の投資企業
- Spark Digital Capital(スパーク・デジタル・キャピタル):ブロックチェーン領域の投資企業
- Morningstar Ventures(モーニングスター・ベンチャーズ):ベンチャーキャピタル企業
- Lemniscap(レミニスキャップ):ベンチャーキャピタル企業
- Welinder Shi Capital(ウェリンダー・シ・キャピタル):投信投資顧問企業
- Solar Eco Fund(ソーラー・エコ・ファンド):ベンチャーキャピタル企業
- Openspace(オープンスペース):ベンチャーキャピタル企業
このように、投資企業を含めた数々の企業と連携しており、同プロジェクトの注目度の高さがうかがえる。
STEPN(ステップン)の内容を紹介
ユーザーはSTEPNのマーケットプレイス上で好きなスニーカーを購入する。ランニングやウォーキングを通して、スニーカーのレベルアップを目指したり、新しいスニーカーをMint(ミント)することも可能だ。
エクササイズの方法によって最適なスニーカーが異なるので、自分の運動スタイルにあわせてNFTを入手するとよいだろう。
ゲームは主に以下の3つのモードに分けられる。
- Solo Mode(ソロ・モード)
- Marathon Mode(マラソン・モード)
- Background Mod(バックグラウンド・モード)
距離や機能などゲームモードによって異なるので、詳細は以下の公式ページを参考にして欲しい。
GSTトークン/GMTトークンとは
STEPNで使用されているトークンは、ゲーム内通貨のGSTトークンと、ガバナンストークンであるGMTトークンの2種類だ。
GSTトークン/GMTトークンの入手方法の違い
GSTトークンは借りたスニーカーであっても、購入したスニーカーであっても、エクササイズを通して入手できる。しかし、GMTトークンは借りたスニーカーでは入手することができない。なお、スニーカーのレンタル機能に関してはこれから実装される予定だ。
GSTトークン/GMTトークンの用途
GSTトークンとGMTトークンは使いどころが異なる。それぞれのトークンの用途をまとめたのが以下の表だ。下表から分かる通り、一部共有している用途もあるが、ゲーム内でしっかり区別して使い分ける必要があるだろう。
GSTトークン | GMTトークン |
・スニーカーの修理 ・スニーカーソケットの解除 ・レベルアップ、ミステリーボックスのブースト ・スニーカーのレベルアップ ・スニーカーのミンティング ・GEMS(宝石)のアップグレード | ・カスタマイズの手数料 ・スニーカーのレベルアップ ・スニーカーのミンティング ・GEMS(宝石)のアップグレード |
GSTトークン/GMTトークンの配分
トークンの配分は以下の通りだ。
- プライベートセール:16.3%
- バイナンスローンチパッドセール:7%
- チーム:14.2%
- アドバイザー:2.5%
- エコシステム、資金:30%
- Move and earn:30%
STEPN(ステップン)での稼ぎ方
STEPNでトークンを稼ぐ方法は以下の通りだ。
- エクササイズをする
- 他のユーザーにスニーカーを貸す
- スニーカーをマーケットプレイスで売却する
所有しているスニーカーの種類によって、得られるトークンの割合が変わってくる。また、スニーカーの保有数やレベルによっても獲得できるトークンが異なるので、自分の運動スタイルも踏まえて、効率よくトークンを稼げるようにスニーカーを入手することが大切だ。
なお、レンタル制度に関してはまだ開発段階である。公式ページで最新情報を確認してみてほしい。
STEPN(ステップン)の落札実績や価格推移
仮想通貨相場サイトのCoinmarketcap(コインマーケットキャップ)を参考にして、GMTトークンの価格推移を確認しよう。
3月は価格が横ばいしていたが、後半に近づくのに伴って少しずつ上昇。4月に入ると、価格は一気に高まりを見せ、4月1日に過去最高値の389.81円を記録した。
4月に開催予定の「STEPN Japan WALK & JOG & RUN EVENT(ステップン・ジャパン・ウォーク&ジョグ&ラン・イベント)」や、BinanceでGMTトークンを配布するキャンペーンなどを通じて、ユーザーの関心が高まっていることが理由に挙げられるだろう。
なお、2022年4月12日時点で、価格は282.28円となっている。
STEPN(ステップン)を始める前に用意すべきもの
まずゲームをプレイするためのデバイスを用意しよう。iOSとAndroid(アンドロイド)に対応しており、それぞれApp Store(アップ・ストア)とGoogle Play(グーグル・プレイ)からアプリをダウンロードできる。
ゲームを始める前にまずはスニーカーを入手しなければならない。現在はレンタル機能がリリースされていないので、マーケットプレイスで購入する必要がある。
STEPNのマーケットプレイスのほか、Magic Eden(マジック・エデン)などの外部のマーケットプレイスからも購入可能だ。
ちなみに、Magic Edenで販売されている最も価格が低いスニーカーは、11.48 SOL(約15万円)である(2022年4月12日時点)。
スニーカーを購入する際は、STEPN上で作成したウォレットに仮想通貨を送付しておく必要がある。スニーカーの購入に必要な仮想通貨は、仮想通貨取引所から購入できる。現在、さまざまな取引所が存在するが、国内であれCoincheck、海外であればBybitがおすすめだ。
Coincheckは国内トップクラスの取引量を誇り、NFT分野にも早くから力を入れている。同社の口座はネットで簡単に開設できる。口座開設にあたって費用は一切かからないので、作っておいて損はないだろう。
一方、Bybitは多数の仮想通貨を取り扱っているのが魅力だ。加えて、海外の取引所ではあるが、日本語に対応しており、日本人からすると非常に使い勝手がよい。こちらも無料で作成できるので、今から開設してみてはいかがだろうか。
STEPN(ステップン)の始め方
ここでは、公式ページを参考にしながらSTEPNの始め方を紹介する。
1. アプリをダウンロードする
右上の「DOWNLOAD NOW(今すぐダウンロード)」をクリックしよう。
2. メールアドレスを入力する
「Send codes(コードを送る)」をクリックすると、メールが送られるので、記載されているコードを入力してログインしよう。
3. Activation Codeを入手する
コミュニティでActivation Code(アクティベーション・コード)を入手するように指示がある。Activation CodeはDiscord(ディスコード)の「activation-code」から確認できる。
Activation Codeを確認するにはDiscordに登録しておく必要があるが、筆者のデバイスでは登録が上手くできない状態なので、詳細については後日追記する。
なお、STEPNにログインした後は、ゲームを始めるためにスニーカーを用意する必要がある。
4. スニーカーのタイプを決める
ウォーキングやジョギングなど、自分のフィットネスレベルにあったスニーカーを選択しよう。
5. スニーカーをマーケットプレイスで選ぶ
6. スニーカーの詳細ページを確認する
スニーカーのクオリティや効率性、運などの情報を確認できる。
7. エクササイズをスタートする
スニーカーを入手できたら、「スタート」ボタンを押してランニングを始めよう。
8. ランニングを記録する
スピードや走行距離などを確認することが可能だ。
9. ランニングを振り返る
ランニングの結果はソーシャルメディアなどでシェアすることができる。
10. 入手したGSTトークンを使用する
入手したGSTトークンを使って、スニーカーをレベルアップしたり、新しいスニーカーを作成したりできる。もちろん、トークンを他の通貨に換金することも可能だ。
STEPN(ステップン)のロードマップ
2021年8月に「Move to earn(稼ぐために運動する)」のアイデアが誕生して、12月にはベータ版が公開された。
2022年に入ってからは、トレード機能やマーケットプレイスを実装。第2四半期にはウォレットのアップグレードやマルチチェーンのアップグレードなどを予定している。
第3四半期にはクエストやレンタルシステムが追加され、2022年の終わりまでにオンラインマラソンやコミュニティイベントなどを開催する予定だ。
STEPN(ステップン)に関するQ&A
ここでは、STEPNに関するよくある質問をまとめよう。
Q1. どのようなメディアで取り上げられている?
STEPNはさまざまなメディアで取り上げられているが、公式ページで紹介されているメディアは以下の通りだ。
- Bloomberg(ブルームバーグ)
- Yahoo! News(ヤフー・ニュース)
- Yahoo!ファイナンス
- Cointelegraph(コインテレグラフ)
- Benzinga(ベンジンガ)
- Nasdaq(ナスダック)
- MarketWatch(マーケットウォッチ)
Q2. 情報収集するにはどうすればいい?
STEPNについて情報を収集したい方は、以下のSNSをフォローするとよいだろう。
Q3. Gem(ジェム)とは?
Gem(ジェム)とは、スニーカーに装備できる宝石のことだ。Gemを使用することで、スニーカーの効果を高められる。
Gemは以下の4種類に分けられる。
- Yellow: Efficiency(効率性)
- Blue: Luck(運)
- Red: Comfort(快適性)
- Purple: Resilience(耐久性)
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STEPN(ステップン)を始めてみよう
今回の記事では、STEPNの基本的な知識や始め方を解説した。STEPNは、現実世界で行うエクササイズに応じて報酬が発生する「Move to earn」を取り入れた新しいタイプのNFTゲームだ。
現在はゲームを始めるためにNFTマーケットプレイスでスニーカーを購入する必要があるが、今後レンタル機能が実装される予定なので、初期費用を抑えたい方にとっても挑戦しやすい環境が整っていくだろう。
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