タイのバンコクに拠点を置く旅行提案サービスのTavitt(タビット)が、実際の航空券と交換できる「NFT航空券」を販売したことが分かった。NFT航空券の販売は、NFTマーケットプレイスのOpenSeaにて行われる。
TavittはSkyscanner(スカイスキャナー)と提携を組んでおり、今回販売するNFT航空券はSkyscannerが取り扱う航空券と交換可能だ。
NFT航空券は実際の航空券の価格よりも安価に設定されている。たとえば、「クアラルンプール→シンガポール」の通常の航空券は100ドル(約10,000円)ほどであるのに対し、NFT航空券で購入する場合0.02ETH(約60ドル、約6,800円)しかかからない。
上記の「クアラルンプール→シンガポール」の便以外にも、バンコクや香港、ニューヨーク、ロンドン、東京、ホノルル、ドバイなど多数の世界都市を結ぶ路線の航空券が用意されている。
ちなみに今回のNFT航空券は片道のみで、乗車できる飛行機のクラスはいずれもエコノミークラスである
今回販売されるチケットは完全限定モノで、二度と再販されることはない。
Tavittとは
Tavittは「旅行×ブロックチェーン=#Recovery19」をコンセプトとして、アフターコロナのより新しい旅行の楽しみ方を模索している企業だ。
2021年10月1日には、Tavittが発行する「TAVITT」という通貨がUniswapに上場している。TAVITTはSkyscannerが提供する世界中の航空券の購入や、ホテルの決済に使用できる独自の通貨だ。
同社にはTAVITTコインとは別に、「航空券トークン」というものも存在する。航空券トークンは世界中の航空路線をトークン化したものである。たとえば「バンコク→羽田」路線の場合、「BKKHND」というトークンが発行される。
この仕組みは「TAVITT Air DeFi」と呼ばれ、ただの航空券としてだけでなく航空券の現金化や航空券同士のスワップに利用できる。
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中で「旅行」がより貴重なものであると認識されることにつながった。
Tavittでは航空券をトークン化することでトークンのステーキングやスワップ、現金化が可能になる。つまり同社のサービスを利用すれば、旅行しながらも資産運用ができるのだ。これまでの「旅行」とは違い、資産運用という新しい付加価値を追加することが可能になる。
今回のNFT航空券の反響が大きければ、人々の「旅行」に対する価値観が新しいものに変化する可能性もある。引き続き、今後の動向に着目していきたい。
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