現在、NFTマーケットプレイスが次々に公開され、クリプトアートやブロックチェーンゲームアイテムなどが販売されている。
NFT銘柄は、今後の価格上昇が見込まれており、投資対象として注目を集めている。
そこで今回は世界的にも人気のあるバスケットボール・トレーディングカードの最大手NFTマーケットプレイスである「NBA TOP SHOT」においてこれから伸びる のNFT銘柄の選定方法や具体的な銘柄について解説する。
中島 翔
学生時代にFX、先物、オプションを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。あおぞら銀行でMBS投資業務に従事。三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワード、オプショントレーダー、Coincheckでの仮想通貨トレーディングとトレーダーを経験し、その後NYブロックチェーン関連のVCに所属しCWC株式会社を設立。
【保有資格】証券アナリスト
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注目銘柄:NBA TOP SHOTのモーメントとは
「NBA TOP SHOT」 は、DApps開発企業であるDapper LabsとNBA、NBAプレイヤーで構成されるPlayers Unionよって設立された。
このNFTプラットフォームでは、世界中のバスケットボールファンがトレーディングカードのベースパックやコレクターズアイテムを取引できる。
ここで扱われるNFTは、NBAに公式に承認されたプレーヤーの動画(通称「モーメント」)である。紙で作られたこれまでのトレーディングカードと違い、NFT化された動画である点が特徴的である。
これらの動画は、スラムダンクやスリーポイントなどの決定的瞬間を切り取ったものである。プレーヤーのキャリアの輝かしい瞬間を記録しているため、「モーメント(瞬間)」と呼ばれている。
昨年10月のリリース以来、NBA Top Shotは80万人のユーザー規模に成長し、4億8000万ドル以上(約530億円)の売り上げを記録している。
今後、このNFTプラットフォームの1日の取引額は、数百万ドルに達する見込みだ。なお、現段階でも貴重な「モーメント」であれば、1000万ドルを超える超高価格で販売されている。
実際に5月20日時点までにNFTマーケットプレイスで取引された高額出品のTOP10NFT銘柄は以下の通りだ。
ご覧のようにすべてが10万ドル(1100万円)を超えており、10万ドルで取引されたNFT銘柄は全部で12銘柄ある。
これらのNFT銘柄が含まれていたパックの元々の値段は$9~$99であり、最高で実に約2100倍の上昇となっている。
ファン数の多さが今後モーメントの需要を後押しする
NBA TOP SHOTは設立からわずか半年で、マイケル・ジョーダンをはじめとする投資家から3億500万ドル(約309億円)もの多額の出資を受けている。これに伴い、ダッパーラボの株価も上昇し26億ドル(約2900億円)に達した。
このNFT銘柄にここまでの投資が集まる理由はその将来性だ。
バスケットボールのファンは世界中に存在し、その競技人口は4億5000万人、ファン数は8億2500万人に上るとされている。
参考として、統計上の数字では、最も人気の高いスポーツであるサッカーのファン数が約40億人とされている。
しかし、これはワールドカップなど特定のタイミングでしか熱心にサッカーを観戦しないライト層も含まれている。実際にサッカーが人気のある地域はヨーロッパと南アメリカで、ファンのなかには貧困層も多いという事実も見過ごせない。
バスケットボールの場合、投資への関心が高い中国において非常に人気がある。それゆえ、筆者としてはサッカーよりも伸びる可能性が高いと考える。
中国市場においては美術作品や高級ウイスキーなどのコレクターアイテムなどへの投資が積極的に行われており、その投資額も桁違いだ。
世界中の不動産価格高騰の背景に中国資本があったことも考慮すると、あるゆる投資対象の価格上昇の要因として同国の影響は高いと考える。
実際に仮想通貨への関心も高く、今後は同国でもNFTへの投資が遅からず流行すると思われる。
アクセス制限と入手の困難さが懸念点となる
NBA TOP SHOTで取り扱われるNFT銘柄が抱える懸念点は、現時点では国によってアクセスが制限されてしまうことであろう。
NBAは国ごとに厳格なライセンス契約をし著作権管理を行っている。そのため、契約が完了していない国は通常の方法ではサイトにアクセスできない。
これはVPNを利用すれば解決できる場合もあるが、マーケットの縮小にはつながる懸念点となる。
NBA TOP SHOTでは、パックでの販売も行っている。このパックを狙う投資家も多いが、現在では入手が非常に難しい。筆者はこの点も懸念材料になると考えている。
大幅な値上がりを期待する場合は、マーケットプレイスで特定のNFT銘柄を購入するよりパックを購入するほうが利益率が高くなる。
しかし、パックにはどんなNFT銘柄が含まれているかわからない宝くじ的な要素がある。当然、販売側も希少性を出すために、数量限定でパックを販売している。
そのため、値上がりの期待値が大きなパックは、発売されてすぐに売り切れるケースが多く、入手が困難となっている。
急上昇するモーメントの選定方法
次に、NBA TOP SHOTにおいて値上がりが期待されるNFT銘柄の選定方法について解説する。
NBAのNFT銘柄に数万ドル以上の投資をする者は、基本的にコアなバスケットボールファンである。
そのため、バスケットボールファンにとって価値の高いNFT銘柄の選定が必要となる。
値上がり目的にNFT銘柄を購入する際は、マーケットプレイスから選択するのも一つの手だ。しかし、大幅な値上がりを期待するのであれば、パックを購入して、いわゆる当たりのトレーディングカードを引くといった戦略をとるのが基本となる。
とはいえ、バスケットボールに詳しくない方は、どれが価値のあるアイテムなのか判断がつかないはず。そこで、以下では基本的な銘柄の選定基準について解説する。
バスケットボールファンの視点から考えうるNFT銘柄の選定基準は以下のとおりだ。
- 引退後も人気が継続するレジェンドリー(伝説的)な選手であること
- レジェンドリーな選手の記念すべき瞬間であること
- プレイそのものがレジェンドリーであること
レジェンドリーな選手とは、個人記録もさることながら選手としての人気が重要だ。
現在、NBA最高の選手といえばレブロン・ジェームズだが、実際にNBAトップショットのトップセールスにおいてもレブロン・ジェームスのNFT銘柄がトップ10のうち6つを占めている。
【限定公開】現在狙い目のモーメントとは
値上がりが期待できる具体的なNFT銘柄としては、個人的な意見も入るが、以下の選手のレジェンドリーな「モーメント」に関するものと予測している。
- レブロン・ジェームズ(ロスアンゼルス・レイカーズ)
- ヤ二ス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
- ジャ・モラント(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
- ルカドンチッチ(ダラス・マーベリックス)
- ジェームス・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)
- ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)
- ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)
※八村塁
これらの選手が個人スタッツの最高記録を更新した後や、チームの記念すべき瞬間の後に発売される「モーメント」は狙い目となる。このように、タイミングを見計らってパックを購入したり、マーケットプレイスで値上がりが期待できるNFT銘柄を選定するとよいだろう。
上記のレブロン・ジェームスのNFT銘柄は、今後も値上がりが見込まれるNFT銘柄の一つだ。
マーケットプレイスの商品情報には、各NFT銘柄の「売却最高額」と現在の「最低オファー額」が記載されている。このような情報を頼りにすれば、バスケットボールに詳しくなくとも銘柄を選定できる。
スポーツ選手の人気や実績は年俸に反映されることが多いので、NBA 選手の年俸のランキングを確認したり、現在の成績を確認すること(https://jp.global.nba.com/statistics/
)も選定に役立つ。
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攻略のカギは「バスケットボール」に興味をもつこと
キャピタルゲイン狙いで「NBA TOP SHOT」のNFT銘柄を購入する際は、投資対象とするトレーディングカードが、どの選手のもので、その選手がどのような記録を持ち、NBAを引退した後でも人気が続きそうか判断する必要がある。
いかなる投資商品においても、「投資対象をよく知ること」が分析の基本となる。その努力を惜まなければ、NFT銘柄においても掘り出し物の発掘は可能であろう。
参考URL:
「NBA TOP SHOT」https://nbatopshot.com/
「NBA公式ページ」(スタッツ) https://jp.global.nba.com/statistics/