暗号資産関連アプリケーションにおいて、初めてユーザー数100万人を突破したBrave(ブレイブ)。広告ブロック機能の標準装備や、広告を閲覧したユーザーに対しての報酬など、画期的なシステムを実現している。
今回はそんなBraveでメインネットワーク、および仮想通貨として利用されているBATについて説明する。
この記事を読むことで、BATのエコシステムやNFT分野での活用事例などについても理解を深められるので、ぜひ参考にしてみてほしい。
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NFTや仮想通貨の取引、およびブロックチェーンゲームのプレイには仮想通貨が必要となる。仮想通貨は仮想通貨取引所から入手できるので、まだ口座を開設していない方は、事前に開設しておこう。
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なお、他の取引所と比較したい方は以下の記事を参考にするとよい。
仮想通貨BAT/Brave とは
仮想通貨BATとは、「Basic Attention Token(ベーシック・アテンション・トークン)」の略称で、Webブラウザ「Brave(ブレイブ)」のメインネットワークだ。
Braveは、Google Chrome(グーグル・クローム)やMicrosoft Edge(マイクロソフトエッジ)のようなブラウザの1つで、広告ブロック機能を備えている。ユーザーは広告の表示を許可することで、報酬として仮想通貨を受け取れる。
この時に配布されるのが、本記事で紹介するBATだ。現在は、月間アクティブユーザーは5400万人、デイリーアクティブユーザー1600万人を誇るなど、躍進的な成長を遂げている。
仮想通貨相場サイトCoinmarketcap(コインマーケットキャップ)によると、BATの時価総額は約729億円となっている(2022年5月21日時点)。
仮想通貨BAT/Braveの運営組織に関する情報
Ethereum(イーサリアム)ネットワークを基盤にした仮想通貨BATは、Brendan Eich(ブレンダン・アイク)氏とBrian Bondy(ブライアン・ボンディ)氏によって創設された。
CEOのEich氏はプログラミング言語のJavaScript(ジャバスクリプト)を開発したプログラマーでもある。オープンソースソフトウェア開発のためのコミュニティmozilla.org(モジラ・ドット・オルグ)の創設にも携わっている。
CTOを務めるBondy氏は、過去にMozilla(モジラ)やメモアプリのEvernote(エバーノート)の開発・運営に関わっていた人物だ。
最高情報セキュリティ責任者はYan Zhu(イエン・ジュー)氏、最高事業責任者はBrian Brown(ブライアン・ブラウン)氏、最高財務責任者はBill Engles(ビル・エンゲルス)氏が務めている。
仮想通貨BAT/Braveのパートナー企業について
BATは数々の企業とパートナーシップを結んでいる。クリプトや広告、出版、ゲーム、インターネット、イーコマースなど、パートナー企業の業種は幅広い。
クリプト分野では、暗号資産取引所Coinbase(コインベース)やBinance(バイナンス)、仮想通貨情報サイトCoinMarketCap(コインマーケットキャップ)と連携している。
また、ブロックチェーンゲームのSplinterlands(スプリンターランズ)やeスポーツエンターテイメントプラットフォームのTHETA.tv(シータ)、ゲームエコシステムの開発プロジェクトGala Games(ガラ・ゲームズ)などともパートナーシップを締結している。
他のパートナー企業については、公式ページで確認してみてほしい。
ブロックチェーンゲームのSplinterlandsとは?始め方を画像付きで解説!
Gala Games(GALAコイン)とは?概要や今後の動向についても紹介
仮想通貨BAT/Braveの特徴とは
BATの大きな特徴として、Brave上の広告を閲覧したら報酬としてBATを受け取れる点が挙げられるだろう。
Braveはインターネット上に溢れる広告を通して個人データが使われることや、広告やインターネットの速度を低下させることなどを問題視していた。
そこでプライバシー保護に優れたBraveが開発されたのだ。広告を見るかどうかはユーザー自身が判断できる。また、ブラウザに表示されるのが背景画像とBraveニュースのフィードに表示される広告、プッシュ通知のみだ。
これらの広告を閲覧して獲得したBATは、お気に入りのWebサイトやコンテンツクリエイターにチップとして支払うことも、ウォレットに保管することもできる。報酬の仕組みについては、以下のページを参考にしてみてほしい。
仮想通貨BAT/Braveのエコシステム
BATのエコシステムを構成しているのは、ユーザーとクリエイター、アドバタイザ(広告主)だ。
先述した通りユーザーは広告を閲覧することで収入を得られる。ユーザーはクリエイターに仮想通貨をチップとして渡すことができる。
クリエイターはBraveの広告ブロック機能で減ってしまった収益をチップで補える仕組みだ。
広告主は、Braveに広告を掲載することで獲得単価を削減したり、収益やCTR、クリック率などを向上させたりすることができる。
仮想通貨BAT/BraveのNFT分野での活用例
Braveのサービスの一つ、Braveウォレットでは仮想通貨だけでなく、NFTの購入やスワップができる。
Metamask(メタマスク)などの他のウォレットをインポートしたり、Coingecko(コインゲッコー)と連携して最新情報を入手したりすることも可能だ。
また、他のウォレットのようにブラウザ拡張機能ではなく、ブラウザ内蔵型を採用することでセキュリティの効果を高めている。さらに、ブラウザ内蔵型は処理速度においても優れているので、NFTを効率的に管理することができる。
Braveウォレットの他にも、コミュニティ主導のNFTフレームワークEther Card(イーサ・カード)とコラボしたり、BATコミュニティ・ミームコンテストの受賞作品をNFT化したりと、さまざまな取り組みを実施している。
【初心者向け】NFT取引に必要なMetaMask(メタマスク)の登録方法|入金・出金手続きを画像付きで解説
仮想通貨BAT/Braveの価格推移
仮想通貨相場サイトのCoinmarketcap(コインマーケットキャップ)を参考にして、BATの価格推移を確認しよう。
BATの価格は2021年に入ってから急騰した。その後一時下落するも、再び価格は上昇し、11月28日には過去最高値の245.62円を記録している。
同時期にEthereumの価格も急騰していることから、仮想通貨市場全体が盛り上がりを見せたことが関係しているだろう。
その後は変動を繰り返しながら徐々に価格は下落していき、2022年5月21日現在の価格は48.7円。市場ランキングは78位、市場占有率0.05%となっている。
現在はプライバシーに関する意識が高まっており、Braveの需要も向上していくことが予想される。そのため、将来的に価格が上昇していく可能性は十分あり得るといえるだろう。
Ethereum(イーサリアム)の今後の見通しは?価格やアップグレード情報を紹介
仮想通貨BAT/Braveは今後どうなるのか
BATは近日公開のプロジェクトとして、トップページで以下の取り組みを挙げている。
- 検索エンジン向けBATユーティリティ
- BARをイーコマースに活用
- IPNS認証コンテンツ向けリワード
- コンテンツの固定やIPFSでのファイル共有にBATを活用
他にも、ブロックチェーンゲームやメタバースでNFTを購入できるようにしたり、BraveウォレットでBATを自動獲得できる機能を実装するなど、さまざまな取り組みを実施していくという。
2022年はBraveとBATそれぞれのコミュニティが連携しながら、継続的な成長を目指すとのことだ。
仮想通貨BAT/Braveの購入方法
仮想通貨BATは、広告を閲覧して入手するほか、仮想通貨取引所で購入することも可能だ。以下で、BATを扱っている仮想通貨取引所の一部を紹介する。
- Binance(バイナンス)
- Coinbase(コインベース)
- Gemini(ジェミニ)
- bitFlyer(ビットフライヤー)
- Coincheck(コインチェック)
Coincheckは取り扱い通貨数国内最大級を誇る日本初の仮想通貨取引所だ。取引開始までの手続きも難しくなく、初心者の方にも向いている。
それでは、CoincheckでどのようにBATを購入すればいいのだろうか。
Coincheck(コインチェック)でのBAT購入方法
BATを購入するまでの手順は以下の通りだ。
- Coincheckのアカウント作成
- 本人確認書類の提出(口座開設)
- 日本円の入金
- BATの購入
日本円は銀行振込、コンビニ入金、クイック入金のいずれかの方法で入金できる。
Coincheckはアプリでもブラウザでも操作できるが、アプリの場合は「販売所」、ブラウザの場合は「ウォレット」から購入手続きを進められる。
なお、本人確認の詳しい方法は以下のページで紹介されているので、確認してみてほしい。
BAT/Braveの今後に注目
今回の記事では、仮想通貨BATの基本概要について紹介した。BATとは、WebブラウザのBraveで利用されているトークン、およびメインネットワークだ。
ユーザーはブラウザの広告表示・非表示を自分で選択でき、広告を閲覧した場合は報酬としてBATを受け取れる。さらに、この報酬をクリエイターをサポートするチップとして利用することもできる。
このような画期的なシステムを採用しているBraveには高い期待が寄せられており、BATの動きにも注目が集まる。
現在187ヶ国、および400を超える取引広告主に導入されており、業界最大手のブランドともコラボレーションを果たしている。そんなBraveの今後のプロジェクトにも注目だ。
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仮想通貨の安全性は堅牢なブロックチェーン技術に支えられているが、ハッキングのリスクはゼロではない。実際に仮想通貨流出のニュースをときどき耳にする。
そのため、仮想通貨を取り扱う際はしっかりとしたセキュリティ対策が必須だ。具体的には、リカバリーフレーズや秘密鍵を厳重に管理することで、ハッキング対策につながる。
秘密鍵に関しては「ハードウェアウォレット」で管理するのがおすすめだ。
ハードウェアウォレットとは、オフライン環境下で秘密鍵を管理できるコールドウォレットの一種。インターネット環境と物理的に遮断されているため、理論上、ウォレット内の秘密鍵が流出することがない。そのため、セキュリティが強固である。
関連記事:【NFT取引入門】必要なウォレットの種類から正しい選び方までご紹介
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重量 | 16.2g |
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