近年では仮想通貨界の盛り上がりが凄まじく、実に様々なブロックチェーンが登場している。そこで今回は、数あるブロックチェーンの中からNFT分野でもよく利用される「HIVEブロックチェーン」を紹介しよう。
同ブロックチェーンはガス代が無料で、高速処理が可能なチェーンとして知られる。また、グリーンエネルギーを使用しており、環境に優しいチェーンでもある。
他のブロックチェーンにはない特徴を数多く持ち合わせているので、NFT、仮想通貨投資家の方であっても押さえておいて損はない。ぜひ本記事を最後まで読んで、HIVEブロックチェーンの理解を深めてほしい。
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HIVE(ハイブ)ブロックチェーンとは?
HIVEブロックチェーンとは、カナダ・スウェーデン・アイスランドに拠点を置くHIVE Blockchain Technologies(ハイブブロックチェーンテクノロジーズ)が開発したブロックチェーンだ。
2020年3月には独自通貨「HIVE」が発行されている。コンセンサスアルゴリズムはDPoS(Dekegated Proof of Stake)であり、ブロックチェーン上で金融台帳を作成することが可能である。
HIVEブロックチェーンは100%グリーンエネルギーを使用している。環境に優しいエネルギーを使用しながらも、ビットコイン・イーサリアム・イーサリアムクラシックの3種類の通貨をマイニングすることができる。
同ブロックチェーンは大量のコンテンツを保存し、マネタイズを可能にするために構築された。具体的な使用例としては、コンテンツプロデューサーへの報酬の支払いやインタラクティブなゲーム、ID管理、投票システム、小口融資などだ。
つまり、マイニングの他にも様々な分野で使用される、利便性の高いブロックチェーンであると言える。
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HIVE(ハイブ)ブロックチェーンの仕組みやエコシステム
ここでは、HIVEブロックチェーンの仕組みやエコシステムについて紹介する。HIVEブロックチェーンには大まかに以下の仕組みが備わっている。
- ESG戦略を実施している
- コンセンサスアルゴリズムはDPoS
それでは詳しく見ていこう。
HIVEブロックチェーンの目的
HIVEブロックチェーンは株式公開会社であり、ブロックチェーンと従来の資本市場との架け橋になることを目的としている。要するにブロックチェーンや仮想通貨関連以外の市場にも、積極的に参入しているということだ。
加えて、同ブロックチェーンは「ESG戦略」を早いうちから実施している。ESGとは環境(Environment)・社会(Society)・ガバナンス(Governance)の頭文字を取って作られた言葉である。近年では、非財務の情報でありながらもESGについての取り組みが、企業投資の新しい判断基準として使用されている。
よく似た言葉に「SDGs」があるが、両者の違いは「どこにフォーカスしているか」ということにある。ESGではステークホルダー(顧客や株主、地域など)への配慮にフォーカスしている。これに対してSDGsでは、国や企業などの全てに関係する最終目標(持続可能な開発目標)を掲げている。
HIVEブロックチェーンの仕組み
HIVEブロックチェーンは仮想通貨で支払われる報酬や、ネットワーク上の取引を検証している。さらに独自通貨である「HIVE」は、保有者にさらなる報酬を提供する。
HIVEブロックチェーンは株主に対して、マイニングに加えて通貨のポートフォリオから得られる営業利益を公開している。
また、同ブロックチェーンはDPoS(デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)というアルゴリズムを採用している。これは仮想通貨の保有者に対して、保有量に応じた投票権を割り当て、投票によって取引の承認を委任する仕組みだ。
このDPoSは、イーサリアムなどのアルゴリズムであるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の発展系として知られている。DPoSはPoSに比べて取引承認に必要な承認数を減らすことができるため、より高速なトランザクション処理ができるとされている。
HIVE(ハイブ)ブロックチェーンの特徴、優れている点
HIVEブロックチェーンの特に優れている点は、以下の通りである。
- 高速処理&低コスト
- グリーンエネルギーを使用
他のブロックチェーンが持つ課題を解決したブロックチェーンとなっており、今後さらに注目を浴びる可能性も高い。ここでしっかりとチェックしておこう。
高速処理&低コスト
コンセンサスアルゴリズムにDPoSを採用していることから、高速かつ低コストで取引を行えるというメリットがある。手数料は基本的に無料であり、ユーザーにとってはかなり嬉しいポイントだ。
加えて、スケーラビリティの問題を解決するためにアプリケーションの負荷を異なるサイドチェーンに分散させる仕組みを採用している。これによりネットワーク内の混雑を心配することなく、好みのアプリケーションに必要な電力を供給することが可能になる。
グリーンエネルギーを使用
HIVEブロックチェーンはカナダ・スウェーデン・アイスランドに最先端のグリーンエネルギーを使用したデータセンター施設を所有している。そのセンターにて、ビットコインやイーサリアム、イーサリアムクラシックのマイニングを行っている。
2021年5月にはテスラ社のイーロンマスクCEOが、ビットコインの環境負荷を懸念して同社のビットコイン決済を停止したことが話題になった。それほど仮想通貨による環境負荷は近年問題になっている。そんな中でグリーンエネルギーを使用したHIVEブロックチェーンは注目を集めており、今後さらに知名度が向上する可能性も高い。
【NFTの未来予測】多量の電力消費による環境問題~その解決策を考察する~
HIVE(ハイブ)ブロックチェーンのターゲット・どういった人向けのサービスなのか
HIVEブロックチェーンは、主に以下の人々がターゲットだと考えられる。
投資家
NFTを含む、仮想通貨投資を行う人々に需要がある。低コストで高速処理が叶うのは、投資家にとって大きな魅力だ。ちなみにHIVEブロックチェーンは、人気Play-to-Earnゲーム「Splinterlands(スプリンターランズ)」でも採用されている。そのためNFT投資を行う方にもぴったりのチェーンだといえるだろう。
Splinterlandsについては、こちらの記事で詳しく解説している。
アプリケーション開発者・開発企業
HIVEブロックチェーンは様々なアプリケーションとの互換性がある。カスタムJSON(JavaScript Object Notation)で操作できるため、様々なテキストデータをエンコードしてdAppsを開発することが可能だ。
HIVE(ハイブ)トークンについて
HIVEトークンには、主に「ガバナンストークン」「ステーブルコイン」としての2つの役割がある。ここではそれぞれの役割について理解を深めていく。
ガバナンストークン
HIVEトークンは、HIVEプロジェクトのガバナンストークンとしての役割がある。同トークンを保有することで、DPoSアルゴリズムによる投票への参加権を得ることができる。
ステーブルコイン「HBD」
米ドルに裏付けられた、ステーブルコインとしての一面もある。ステーブルコインとしては「HBD(Hive Backed Dollars)」と呼ばれる。
HBDを得るには、以下の3つの方法がある。
- HIVEプロジェクト上にオリジナルコンテンツを投稿してHBDを稼ぐ
- BlockTradesやBittrexなどの外部の取引所で購入
- 内部の市場でHIVEをHBDに交換 or 自身のウォレット内で交換
HIVE(ハイブ)の価格推移
下記のチャートは、HIVEトークンの価格推移だ。チャートはHIVEが上場した2020年3月から2022年4月までの期間で表示している。なお、主な取引所はBinanceやBithumb、Huobiなどである。
2021年11月頃に、最高価格の332円を記録している。ビットコインやイーサリアムの価格推移にも着目してみると、同じ時期に価格が上昇していた。そのため、HIVEの価格上昇は仮想通貨全体の影響を受けたものと考えられる。
また、HIVEブロックチェーンの公式Twitterには2.5万人ものフォロワーがいる(2022年4月時点)。すでに大きな知名度を誇っているが、日本でもHIVEブロックチェーンの名前を耳にする機会が増えている。そのため、今後より一層注目を集めることが期待される。
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HIVE(ハイブ)ブロックチェーンを利用してみよう
今回は、HIVEブロックチェーンの仕組みや独自通貨「HIVE」について詳しく解説した。
同ブロックチェーンはグリーンエネルギーを使用している上、低コストかつ高速処理が可能な利便性の高いブロックチェーンである。
Play-to-EarnゲームのSplinterlandsでも採用されており、NFT分野でも活用されている。ぜひHIVEブロックチェーンを利用してみてはいかがだろうか。
なお、当サイトでは他のブロックチェーンや有力な銘柄についても多数紹介している。公式Twitterでは最新記事の掲載情報をツイートしているので、合わせてチェックしてほしい。
ブロックチェーンゲームのSplinterlandsとは?始め方を画像付きで解説!
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関連記事:【NFT取引入門】必要なウォレットの種類から正しい選び方までご紹介
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