LINE(ライン)のブロックチェーン関連事業を手掛けているLVC株式会社が、NFTの取引を行える「NFTマーケット」を提供することが明らかになった。デジタルアセット(デジタル形式の財産)を管理するシステム「LINE BITMAX Wallet(ラインビットマックスウォレット)」上で、LINE独自のブロックチェーンである「LINE Blockchain(ラインブロックチェーン)」をベースにして、NFTのトランザクションを行うことができる。
LINE Blockchainで発行したNFTの価値を高め、ユーザー間での取引が行えるプラットフォームを提供するために、今回「NFTマーケット」が構築された。提供開始時期はまだ明らかになっていない。
2018年4月、LINE株式会社はブロックチェーンのシステム開発や研究を行うために、「LINE Blockchain Lab(ラインブロックチェーンラボ)」を設立した。そこではこれまでに独自暗号資産の「LINK(リンク)」や、グローバル向けの仮想通貨取引所「BITFRONT(ビットフロント)」など、様々なブロックチェーン関連のサービスを展開している。
前述のLINE BlockchainやLINE BITMAX Walletも同組織により開発された。
LINE Blockchainは、LINEが独自に開発したブロックチェーンだ。企業がすでに提供しているサービスにブロックチェーン技術を組み合わせることができる。ブロックチェーンサービスを簡単に構築できる開発型システムの「LINE Blockchain Developers(ラインブロックチェーンディベロッパー)」を利用すれば、オリジナルのトークンエコノミーの構築も可能だ。
LINE BITMAX Walletは、2019年9月に開始したウォレットサービスである。LINEのアカウントを持っていれば簡単に作成できる。各サービスで発行されたゲームのアイテムやクーポン、ポイントや通貨などのデジタルアセットをまとめて管理できる仕様となっている。利用者は秘密鍵を持つ必要がなく、LINE上の友だちにデジタルアセットを手軽に送付できる。
2021年1〜6月期版のLINE Business Guide(ラインビジネスガイド)によると、LINEの国内におけるユーザー数は、8,600万人にも及ぶ。現在では生活インフラとして定着したチャットツールであるLINEがNFT業界へ参入するとなると、NFTへの関心はより一層高まるのではないだろうか。
参考URL:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003123.000001594.html
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2132