NFTアーティストであるGxngYxngのNFTが、販売開始から1分も経たずして180ETH(約475.000ドル)で売却された。彼は2021年4月と5月にもGhxstsプロジェクトでNFTを販売しており、その際には3ドル相当のイーサリアムを売却している。
Ghxstsプロジェクトとは、「100 Ghxsts(Ghost)がイーサリアムのブロックチェーン上に迷い込み、家を探す」というコンセプトのゲームだ。NFTマーケットプレイスであるOpenSeaの人気NFTランキングでは14位にランクインしており、すでにトップレベルに位置している。
Ghxsts are 100 hand drawn ghosts, which are trapped inside of the blockchain, looking for a home.
— Ghxsts | NFT Collectibles (@Ghxsts) May 2, 2021
Ghxst 001 has been listed for just 0.001 ETH ($3 USD)
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彼はこのプロジェクトを始めるにあたって、初期から参加しているコレクターには多く還元できるものにしたかったと述べている。当初、アイテムの価格は0.001ETH(約3ドル)に設定されていた。今では、5ETH(約11,000ドル)で販売されている。つまり、初期から所有していたアイテムを売却すると、かなり利益を出せたというわけだ。
GxngYxngのもとには、何人かのコレクターから「このプロジェクトのおかげで財政状況が改善された」と連絡があったのだとか。彼にとっても、自身のプロジェクトのおかげで救われた人がいるというのは重要なポイントであったという。「どんな形であれ我々は皆『Ghxsts』であり、助けや支えを必要としながらさまよい続けている」という発言からも心境がうかがえる。
GxngYxngは手描きでイラストを描いている。子どもの頃から今と同じように「自分の心で描く」スタイルでイラストを描いてきた。しかしある日、美術の先生に校長室に連れていかれ「他の生徒と同じように描く方法を学ばない限り、アーティストとしては成功しない」と言われたそうだ。彼にとってそれは衝撃的な出来事であった。その後は自分自身のビジョンを信じるのに苦労したという。
彼はピクサーのアニメーターとして働く夢を持っていたと語っている。学校では3Dと2Dアニメーションを専攻したが、結局大手アニメ会社でフルタイムワーカーとして就職した。仕事は毎日楽しかったものの、いつも「自分のものではない、誰か他の人のストーリーを作っている」感覚があったという。彼は仕事を辞め、長年の夢だった「自分自身のストーリーを作る」現在の仕事を始めた。
NFTを知ったきっかけは、小さなプロジェクトをやっている友人からNFTについて紹介されたときだった。NFTは新しいレベルのアートマーケットだと説明されたという。彼はまだ始まったばかりのこのNFT業界の先駆者として活動できることにとても興奮していると話している。
GxngYxngはGhxstsがひとつも売れていない時期に会社を辞め、現在の活動を始めた。すぐに行動に移したのは、NFTの世界に可能性を感じ、「うまくいくかもしれない」と考えていたためだ。そして彼は現在、何年も前から頭の中にあった自身のストーリーを描きながら、アーティストとして毎日活動ができることに喜びを感じていると話している。
GxngYxngは、デジタルの世界にあっても、手描きにこだわってイラストを制作している。手描きであるからこそ、それぞれがユニークで個性を持つのだと考えているとのことだ。他の多くのNFTのようにたくさんの数を発行することはできないが、数が限られている分ひとつひとつの価値が高まる。
彼の他にも、NFTによって人生が大きく変わったクリエイターは存在する。NFTの販売は誰でも簡単に始めることができ、リスクも限定的だ。当メディアでもNFTの販売手順を詳しく解説しているので、気になる方はぜひ他の記事もチェックしてほしい。
参考URL:
https://www.nftinvesting.io/ghxsts-has-quickly-become-one-of-the-hottest-nft-projects-on-opensea/