世界的VRアーティストである、せきぐちあいみ氏のVRアート作品「Alternate dimension 幻想絢爛」が、NFTとして約1300万円という額で落札された。使用されたプラットフォームはOpenSea。出品されてからわずか1日でのスピード落札ということもあり、世間からの注目を集めている。
せきぐちあいみ氏のアート作品は、VR空間上に描かれた大胆な3DアートをVRデバイス越しに体感できるというものだ。従来のアート作品のように視覚からだけではなく、五感をフルに活用してアートに没入できるという点が非常に画期的でファンも多い。
彼女はライブペインティングもこなし、日本のみにとどまらずアメリカやドイツ、シンガポールなどの世界中で活躍している。
今回落札された「Alternate dimension 幻想絢爛」は、藤の花や金魚、提灯の灯りが色鮮やかに表現されている。水面に映る様子も大変素晴らしく、この作品の中に入り込めたら感動もひとしおであろう。
せきぐち氏によると、今回の作品は「古いストーリーを打ち破り次の次元の世界に行く」というテーマで描いたという。なお、作品はVOGUE HongKongの2021年3月号にも掲載されているとのことだ。
今回の作品は、せきぐち氏の初めてのNFT作品で、限定の1点ものであった。
せきぐち氏は、数年前からブロックチェーンとデジタルアートの融合に新たな可能性を密かに感じていたという。しかし、NFTについては不明な点も多く、手を出さずにいた。そんな矢先、「NFTアートをやりませんか?」というオファーが偶然、彼女のもとに舞い込んできたとのこと。
いろいろと調べていくうちに、個人でも挑戦できることが分かり、世界的に最も大きなNFTプラットフォームである「OpenSea」で出品したというわけだ。
オークション期間はわずか1日だったにもかかわらず、このような額で落札され驚きを隠せないようだ。
4月には、NFTエンターテインメント事業を手掛けるDigital Entertainment Asset Pte. Ltd. (以下、DEA社)が配信するYouTube番組「NFTv」の中で、せきぐち氏が制作したライブペインティング作品が販売されている。
このNFTは、同社のマーケットプレイスであるNFT:DEPにて購入できる。ただし、限定10枚と数に限りがある。ちなみに、同作品はPlayMiningプラットフォーム内のゲームで、アイテムとして使用できるとのこと。
VRアートの新たな扉を開くことになった、せきぐち氏のNFT。ここ数年デジタルクリエイターは増えてきているため、NFTの可能性はさらに開かれていくであろう。
参考URL:
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1314342.html