Bitcoin(ビットコイン)やEthereum(イーサリアム)、Tether(テザー)など、仮想通貨市場で存在感を示しているトークンはいくつか挙げられる。
今回の記事で扱うBNB(Binance:バイナンスコイン)も、数多くのユーザーが利用している仮想通貨の一つだ。NFTマーケットプレイスをはじめ、ブロックチェーンゲームや仮想通貨取引所など、あらゆるシーンで利用されている。
本記事では、そんなBNBの将来性について解説する。BNBは今後どのような発展を遂げるのだろうか。
BNBの購入方法や価格推移など、実用的な情報もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてほしい。
<【PR】口座をまだお持ちでない方へ>
NFTや仮想通貨の取引、およびブロックチェーンゲームのプレイには仮想通貨が必要となる。仮想通貨は仮想通貨取引所から入手できるので、まだ口座を開設していない方は、事前に開設しておこう。
国内であればCoincheckがおすすめだ。Coincheckは国内の取引所の中では取り扱い通貨数が多く、取引手数料もお得で良心的だ。
なお、他の取引所と比較したい方は以下の記事を参考にするとよい。
BNB(Binance:バイナンスコイン)とは
BNB(Binance Coin:バイナンスコイン)とは、BNBチェーン(バイナンススマートチェーン)のエコシステムで使用されている仮想通貨だ。同コインを運営しているBinance社は、生活を向上させる金融システムを構築することをビジョンに掲げており、ブロックチェーンによるインフラ構築を目指している。
公式ページによると、登録ユーザー数は9,000万を誇り、Binance取引所における24時間取引量は760億ドル(約10.2兆円)にも及ぶという。
現在は、決済や宿泊予約、オークション、ブロックチェーンゲームなど、様々なサービスでBNBが活用されている。
Binance社について
BNBを運営しているBinance社を支えているチームは、2,000人以上にも及び、40ヶ国以上のメンバーから構成されている。
「ブロックチェーンエコシステムのインフラサービスプロバイダーになる」というBinanceのミッションに基づき、国際的なチームが様々なプロジェクトに取り組んでいる。
Binance社のCEOを務めるのは、Changpeng Zhao(チャンポン・ジャオ)氏だ。Zhao氏は、仮想通貨ウォレットなどを展開するBlockchain.com(旧Blockchain.info)の開発に携わり、OKCoin(オーケーコイン)社のCTOを務めた経験をもつ。
今後、Binance社は分散化やガバナンスを強化することで、さらなるセキュリティ向上を目指すという。また、パフォーマンス向上を実現するために機能をアップデートしていく予定だ。
Binanceのパートナー企業について
Binanceは仮想通貨を促進するために宿泊、旅行、オンラインショップ、ゲーム、音楽、決済サービスなど、様々な分野とのパートナーシップ締結を目指している。
最近では、6月2日にアーティストのThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)が開催する「After Hours til Dawn Stadium Tour(アフター・アワーズ・ティル・ダウン・スタジアム・ツアー)」の公式スポンサーになったことが明らかになった。
さらに、4月には第64回グラミー賞の公式パートナーに就任したことを発表。Web3テクノロジーソリューションを提供していくという。
BNB(Binance:バイナンスコイン) の特徴とは
BNBの特徴として、主に以下の項目が挙げられる。
- BNBの特典を利用できる
- BNBバーンが定期的に実行される
- 様々な方法でBNBを使用できる
ここでは、それぞれの特徴について確認していこう。
BNBの特典を利用できる
BNBを利用することで、商品やサービスの購入、BNBチェーンにおける取引手数料などに割引が適用される。また、限定トークンセールへの参加権を得られるなど、様々な特典を利用することが可能だ。
例えば、BNBチェーンプロジェクトにBNBを入金することで利回りを得たり、Binance Visaカードを利用して加盟店でBNBを利用したりすることもできる。
BNBバーンが定期的に実行される
BNBバーンが定期的に実行される仕組みになっている点も特徴に挙げられるだろう。仮想通貨におけるバーンとは、仮想通貨を焼却して二度と使えないようにすることだ。
バーンさせるBNB量は、BNBの価格と、四半期ごとのBNBチェーン上で生成されるブロック数に基づいて自動で計算される。
BNBでは、バーンを実施して総供給量を1億BNBに抑えることで、価格の安定を図っている。
様々な方法でBNBを使用できる
BNBは様々なサービスと提携しており、あらゆるシーンで活用できる。
例えば、決済サービスのCoinGate(コインゲート)やCoinfy(コイニー)、Coinpayments(コインペイメンツ)などではBNBで支払いすることが可能だ。
また、旅行予約サイトのTravelbyBit(トラベルバイビット)やTravala.com(トラバラドットコム)などでもBNBで予約できる。
他にも、株取引やローン、サーバーの導入、オークションなど、その活用方法は様々だ。
BNB(Binance:バイナンスコイン) のNFT分野での活用例
BinanceはNFTマーケットプレイス「Binance NFT(バイナンス・NFT)」を運営しており、決済通貨としてBNBを採用している。
Binance NFTは、アートやスポーツ、ゲームなど様々なジャンルのNFTを取り扱っているマーケットプレイスだ。BNBのほか、決済通貨としてBinance USD(BUSD:バイナンスUSD)やEthereum(ETH:イーサリアム)も利用されている。
さらに、BNBはNFTゲーム「Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)」でLand(土地)を購入する際にも使用できる。
このように、BNBはNFT分野でも幅広く活用されている。
BNB(Binance:バイナンスコイン) の価格推移
価格追跡ウェブサイトのCoinmarketcap(コインマーケットキャップ)を参考にして、BNBの価格推移を確認しよう。
BNBの価格が継続的に変動していることがわかる。2021年11月には74,000円以上を記録したが、現在の価格は約30,421円となっている(2022年6月14日時点)。
11月はBitcoin(ビットコイン)の価格も上昇しており、仮想通貨市場全体が盛り上がりを見せた。そのため、BNBの価格も急騰したと考えられる。
なお、現在価格が低迷しているのは、BNBに関するネガティブなニュースが報道されたことが関係しているのだろう。報道はBNBが証券法違反に該当する可能性があるという内容であったが、Binanceは公式ブログで否定している。
BNB(Binance:バイナンスコイン) は今後どうなるのか
公式ブログでは、BNBチェーンに関するロードマップが公開されている。
2022年はよりスピーディーで低コストなトランザクションを目指したり、取引できる量を拡張したりするという。
また、非中央集権化やマルチチェーンへの対応、サイドチェーンの柔軟性やスピードの向上など、ユーザーが使いやすい仕組みを目指す予定だ。
BNBは既にあらゆるジャンルのサービスで導入されており、今後に関しても高い期待が寄せられている。さらに、先述した通りBNBでは定期的にバーンが行われており、仮想通貨の価値が維持される仕組みがあることも、将来性を見極める上で重要なポイントだろう。
BNB(Binance:バイナンスコイン) の購入方法
それでは、BNBはどのように入手すればいいのだろうか。
BNBを購入する方法として、主に以下のものが挙げられる。
- 銀行振込
- 仮想通貨取引所
- クレジットカード
- P2P取引所
ただ、Binanceは日本円に対応していないので、国内取引所で仮想通貨を購入して、Binanceで換金する方法が一般的だろう。
CoincheckでBNBを購入する流れ
仮想通貨初心者の方は、Coincheck(コインチェック)を利用することをおすすめする。国内取引所なので日本語に対応しているだけでなく、シンプルな画面で操作がしやすい。
CoincheckでBNBを購入する流れは以下の通りだ。
- Coincheckの口座を開設する
- CoincheckでBitcoinを購入する
- Binanceの口座を開設する
- BinanceにCoincheckからBitcoinを送金する
- BinanceでBitcoinを換金する
Coincheckの口座開設はスマートフォン1台で完了する。最短1日で本人確認が完了するので、取引もすぐに開始できる。
【PR】セキュリティ対策にハードウェアウォレットを携帯しよう
仮想通貨の安全性は堅牢なブロックチェーン技術に支えられているが、ハッキングのリスクはゼロではない。実際に仮想通貨流出のニュースをときどき耳にする。
そのため、仮想通貨を取り扱う際はしっかりとしたセキュリティ対策が必須だ。具体的には、リカバリーフレーズや秘密鍵を厳重に管理することで、ハッキング対策につながる。
秘密鍵に関しては「ハードウェアウォレット」で管理するのがおすすめだ。
ハードウェアウォレットとは、オフライン環境下で秘密鍵を管理できるコールドウォレットの一種。インターネット環境と物理的に遮断されているため、理論上、ウォレット内の秘密鍵が流出することがない。そのため、セキュリティが強固である。
関連記事:【NFT取引入門】必要なウォレットの種類から正しい選び方までご紹介
ハードウェアウォレットは各社からさまざまな商品がリリースされているが、おすすめは「Ledger Nano」シリーズだ。同シリーズはさまざまな仮想通貨に対応しており、世界的にも人気が高い。
商品名 | Ledger Nano S |
価格 | 9,889円(税込) *変更の可能性あり。購入時要確認 |
サイズ | 98mm(高さ) x 18mm(幅) x 9mm(厚み) |
重量 | 16.2g |
対応通貨 | BTC, ETH, XRP, USDT, BCH, DOT, LTC, BNB, EOS, XTZ etc… *代理店の販売ページ要確認 |
対応端末 | Windows(8以上), Mac OS(10.8以上), Linux |
接続方式 | USB Type Micro-B. Certification level: CC EAL5+ |
日本に公認代理店があり、そこで購入すれば日本語のサポートが受けられる。気になる方は以下のリンクから公認代理店のページへ飛び、購入してみてはいかがだろうか。
将来性の高いBNBを入手しよう
今回の記事では、BNBに興味を持っている方に向けて、基礎概要を解説した。
BNBはマーケットプレイスやゲームなどNFT分野で幅広く利用されているだけでなく、宿泊や決済サービスなどでも活用されており、将来的にもその活用方法は拡大していくことが予想される。
また、BNBは2022年6月14日時点で市場ランキング5位を誇るなど、仮想通貨市場において欠かせない存在となっている。
将来性に関して高い期待が寄せられているBNBはどのような発展を遂げるのだろうか。今後の動きに注目していきたい。