香港に拠点を構えるブロックチェーンゲーム企業のAnimoca Brands(アニモカ・ブランズ)がレースゲーム「F1® Delta Time(F1・デルタ・タイム)」のサービスを3月16日に終了したことを発表した。公式ライセンスを更新できなかったことがサービス終了の理由であるという。
F1® Delta Timeとは、Ethereum(ETH:イーサリアム)の標準規格であるERC-721、およびERC-20をベースにして構築されたブロックチェーンゲームだ。ゲーム内ではエンジンや、タイヤ、ドライバーなど、レースで必要となるアイテムをトレードすることが可能であった。
F1® Delta Timeのアセットを所有しているユーザーはモータースポーツゲームの「REVV Motorsport(REVV・モータースポーツ)」のエコシステムに参加できるようになるという。
同ゲームの公式ブログでは、「3年間に渡ってゲームを利用してくれたファンやプレイヤーに感謝している。新しいタイプのゲームエクスペリエンスを創り出したり、他のブロックチェーンの開発に活用したりすることができた。」と記載されている。
F1® Delta Timeは2019年にサービスを開始してから、最も価値のあるNFTに選出されるなど、多方面から注目を集めてきた。
2020年に入ってからは、新しいゲームモードであるTime Trial(タイム・トライアル)や Grand Prix(グランプリ)を導入し、Play-to-earn(遊びながら稼ぐこと)市場において著しい成長を遂げた。このレースモードにおいては、プレイヤーは現在に至るまで合計で1300万REVV(約1.7億円)にも及ぶ報酬を獲得している。
2021年に開催されたオークションでは、レースカーが987,000 REVV(当時約20.6万ドル)で落札されたことが話題になった。REVV Motorsportは、他にも3年間の歴史の中でさまざまな実績を残してきたことを振り返りながらも、革新的で新しいブロックチェーンプロジェクトをコミュニティがサポートしてくれたことに感謝の意を示している。
なお、F1® Delta Timeのレースカー所有者に対しては、Polygon(ポリゴン)ベースの代替となるレースカーが与えられた。また、他のアイテムに関してもProxy Assets(プロキシ・アセット)とスワップできるなど、さまざまな対応が施された。
なお、今後の情報に関しては、Twitter (ツイッター)やDiscord(ディスコード)などのSNSを参考にしてほしいとのことである。
参考URL:
“70th Anniversary Edition” and event segment NFTs sell for ~US$2.07m (animocabrands.com)
Five of the Most Expensive NFTs Sold in 2019 (cointelegraph.com)