音楽のサブスクリプションサービス「Spotify」は、5月16日(米国時間)にNFTのテスト機能を導入したことを明らかにした。
NFTとは「non-fungible token」の略称で、日本語では「非代替性トークン」と訳される。NFTは第三者によるコピーや改ざんができない仕組みとなっており、いわば「自分だけのデジタル資産」だ。その特性から、音楽やアート、ゲームなど幅広い業界で活用されている技術である。
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SpotifyのNFTサービスは、アーティストが自身のプロフィールページでNFT商品を宣伝できるというものだ。Spotify上ではNFTのプレビューを見ることに留められており、さらに詳しく作品の情報を知りたい場合は、NFTマーケットプレイスの「Open Sea」に誘導される仕組みとなっている。
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従来、SpotifyではプロフィールページにてTシャツやLPレコードなど関連グッズの販売が行われていたが、今回のテスト機能ではそこにNFTが追加されたような格好だ。Spotify社からは、NFTの販売にあたって、ユーザーから別途手数料を徴収する予定はないことも発表されている。
現在は、世界的に有名なDJのスティーブ・アオキ氏や、英リヴァプールのバンド「the wombats」のプロフィールページにNFTコレクションが掲載されており、今後他のアーティストでも利用が広がっていくことが期待される。
ただし、このテスト機能は米国のandroidユーザーに限定されており、日本ユーザー向けのNFT機能解禁は現段階では明らかにされていない。
すでに他のSNSサービスでは、NFTサービスの導入が進んでいる。Instagramでは、米国のクリエイター向けにNFTアートをシェアできる機能を実装した。また、Twitterの米国版ではNFTをアイコン画像に設定できる機能も導入されている。
Instagram、NFT機能を実装か
さらに、メタ社CEOのマーク・ザッカーバーグ氏からは、今後フェイスブックやMessenger、WhatsAppでもNFT機能の提供を予定していることが発表された。NFTはメタバースとの親和性も高いことから、今後どのようにNFT技術が活用されていくのか楽しみなところである。
参考URL:
https://japan.cnet.com/article/35187567/
https://news.yahoo.co.jp/articles/65bd5edd94c065c76d95034a3e59cbd7f2a5d712